感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
19
人称も性も不分明であり、感情の直接的な表現もほとんどないのに、そこには一つの出会いがあり、子の誕生があり、心の病があり、一つの死がある。季節の変化とともに、花が散り日が翳るにつれて、心の風景もまた、メゾティント mezzotint の技法による版画のような、微細な濃淡の変化を見せる。印象的なのは、連句のように、あるいは絵巻物のように、前後の句が、わずかに重なり合い、少しずつずれながら、一つの織物として紡がれてゆく様子である。句と句の繋がりを考えながら全体を構成するのは念入りで骨の折れる作業だったに違いない2025/07/01
路人
2
俳句の先生お薦めの句集。ゆっくり鑑賞しました。2025/05/25
Noy
1
★★★★☆ 柔らかな襞、その陰影は濃い。 そのような句だと思う。 表紙が美しい。 2025/05/01