目次
杉田久女の百句
久女の俳句と生涯の展望
著者等紹介
伊藤敬子[イトウケイコ]
1935年愛知県生まれ。俳人、文学博士。日本文藝家協会会員。公益社団法人俳人協会評議員。俳人協会愛知県支部長。愛知県立旭丘高等学校在学中より山口誓子、加藤かけいに師事。「笹」主宰。評論『写生の鬼鈴木花蓑』で新美南吉文学賞。句集『百景』で山本健吉文学賞。愛知県芸術文化選奨文化賞など受賞。中日文化センター、NHK文化センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かふ
13
杉田久女は女性俳人として虚子からも「清艶高華」と褒め称えられていたが突然の「ホトトギス」破門。一気に奈落に落とされて晩年は狂女として扱われたのは松本清張『菊枕』という小説に詳しい。その名誉回復のために娘が出した句集からの百首。虚子の求めるおしとやかな女性ではなかったようで派手な俳句が並ぶ。各地の景勝地に呼ばれて俳句を作ったりしたので、虚子より人気があったのかもしれない。「花衣ぬぐや纏る紐いろいろ」の絢爛さや全盛期の「谺して山ほととぎすほしいまゝ」から晩年の「けふの糧に幸足る汝や寒雀」まで。2023/08/25
kuu
2
今の私には、偉大すぎて、ほう!と感心するばかり。またいつか読みたいと思います。
peace land
2
とても良い句があった。素直な情景や女性の優しさや。 高浜虚子との関係など知らなかった。戦前は怖い世界だったのかも知れない。今も怖いけれど…2019/11/19