出版社内容情報
◆第一句集
冬の雁光りのこゑを残しけり
句集『聲』の全体を眺めて言えることは、源義がこころざした…◆第一句集
冬の雁光りのこゑを残しけり
句集『聲』の全体を眺めて言えることは、源義がこころざした「抒情詩の恢復」の、正統な後継者の作品集と断言出来ることだ。
(跋より・角川春樹)
◆角川春樹抄出十五句より
ニンゲンの管の突つ立つ原爆忌
革命があかんべしてる浮いてこい
火の色の蝉の時雨となりにけり
日の名残り路地にありけり健次の忌
エンドロール流れ晩夏の固き椅子
ピアニスト立つてジャズ弾く健次の忌
天にこゑ泰山木のひらきけり
雁月夜いのちふたつの過りけり
みづうみの空に水尾あり雁のこゑ
夕鶴忌花野の雨となりにけり
藤の実や日の当りたる母の部屋
水の聲 5
天にこゑ 27
母のこゑ 49
春のこゑ 87
雁のこゑ 113
跋─花といのちと挽歌の詩系 角川春樹 135
あとがき
中村光声[ナカムラコウセイ]
昭和22年(亥年)東京生まれ
平成19年 「河」入会
平成21年 「河」同人
平成22年 「 標の樹」にて第52回「河」全国大会競詠第2位
平成23年 「 夕鶴忌」にて第53回「河」全国大会競詠第1位
「父の天」にて第32回角川春樹賞
平成24年 「河」角川源義賞
平成28年 第15回銀河賞
現在 「河」無鑑査同人、「河」編集委員
俳人協会会員
目次
水の聲
天にこゑ
母のこゑ
春のこゑ
雁のこゑ
著者等紹介
中村光声[ナカムラコウセイ]
昭和22年東京生まれ。平成19年「河」入会。平成21年「河」同人。平成22年「標の樹」にて第52回「河」全国大会競詠第2位。平成23年「夕鶴忌」にて第53回「河」全国大会競詠第1位。「父の天」にて第32回角川春樹賞。平成24年「河」角川源義賞。平成28年第15回銀河賞。現在、「河」無鑑査同人、「河」編集委員、俳人協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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