出版社内容情報
◆ふらんす堂文庫
代表作を網羅し精選390句を収録。
鈴木貞雄編・解説
少年時代から青春…◆ふらんす堂文庫
代表作を網羅し精選390句を収録。
鈴木貞雄編・解説
少年時代から青春時代を通り越して老成へ。
風生作品には『草の花』から『齢愛し』に至るまで、
この童心と老成とが共存していない作品はない。
◆収録内容より
『よろこべばしきりに落つる木の実かな』『まさをなる空よりしだれざくらかな』などの初期の作品から『時雨るると袖うちかざしよろこべる』『端然と坐りて春を惜しみけり』『秋晴の運動会をしてゐるよ』などの戦後の作品に至るまで、一貫して実に見事な十七字の日本語があるばかりでなく、それぞれに、木の実・しだれざくら・時雨・惜春・秋晴という季語の本意のようなものが、もはや揺るぎない一つの典型のごとく、しかも明晰に言いとめられている。
(高柳重信)
富安風生[トミヤス フウセイ]
明治18年4月16日、愛知県八名郡金沢村(現豊川市金沢町)に生まれる。父三郎母なかの四男、本名謙次。家は名家で農業を営む。東京帝国大学独逸法律科を卒業後、逓信省に就職。翌年喀血し2年間ほど転地療養をくり返すが回復せず、官を辞して帰郷。両親の下で療養生活を送る。この間乱読し『歎異抄』に感銘を受ける。また俳句・短歌を文芸欄に投稿。大正5年、逓信省に復帰し、翌々年為替貯金支局長として福岡に赴任。本格的に俳句を始める。大正8年、福岡に巡遊してきた虚子の謦咳に接し「ホトトギス」へ投句を始める。大正11年、東大俳句会に参加。大正12年6月より1年間、為替貯金事業調査のため渡欧。昭和3年、「若葉」の雑詠選を担当。翌年「ホトトギス」同人となる。昭和11年、逓信次官に就任。翌年、27年間勤めた官界を退き、以後、俳句に専念する。
読売俳壇選者などを務め、芸術院賞受賞、勲一等瑞宝章受章。昭和49年、日本芸術院会員となる。昭和54年2月22日、動脈硬化症と肺炎のため死去。享年95歳(数え)。墓は東京都小平霊園。[著書]扉所載の16句集のほか『富士百句』『自選自解 富安風生句集』『季題別 富安風生全…
鈴木貞雄[]
昭和17年東京生れ。慶大俳句会に入り作句を始める。以来、清崎敏郎に師事。敏郎没後、平成11年より俳誌「若葉」を継承主宰。
[著書]句集に『月明の樫』『麗月』(俳人協会新人賞)『遠野』『過ぎ航けり』『墨水』アンソロジー『森の句集』。著書に『わかりやすい俳句の作り方』共著に『富安風生の世界』『風生俳句365日』『俳句教養講座第二巻俳句の詩学・美学』など。
内容説明
代表作を網羅し精選390句を収録。
著者等紹介
富安風生[トミヤスフウセイ]
1885~1979。明治18年4月16日、愛知県八名郡金沢村(現豊川市金沢町)に生まれる。父三郎母なかの四男、本名謙次。家は名家で農業を営む。東京帝国大学独逸法律科を卒業後、逓信省に就職。翌年喀血し2年間ほど転地療養をくり返すが回復せず、官を辞して帰郷。両親の下で療養生活を送る。俳句・短歌を文芸欄に投稿。大正5年、逓信省に復帰し、翌々年為替貯金支局長として福岡に赴任。本格的に俳句を始める。大正8年、福岡に巡遊してきた虚子の謦咳に接し「ホトトギス」へ投句を始める
鈴木貞雄[スズキサダオ]
1942~。昭和17年東京生れ。慶大俳句会に入り作句を始める。以来、清崎敏郎に師事。敏郎没後、平成11年より俳誌「若葉」を継承主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。