甕―鈴木明句集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784781408989
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

出版社内容情報

◆第五句集

白つめくさ野に入り魂拾う人



鈴木明は老年の感懐と過去への追憶とにとどまってはいない。…◆第五句集

白つめくさ野に入り魂拾う人



鈴木明は老年の感懐と過去への追憶とにとどまってはいない。年ごとに回帰する自然の生命力に改めて讃嘆を送り、現在の若い世代にかつて自分たちを襲った同じ苦難が襲うかもしれないことを真剣に憂えている。それこそが鈴木明の「六十年後の春」、いや、七十年後の春なのだろう。

(跋より・高橋睦郎)





◆収録作品より

赤いくつした履いたまま寝る冬の金魚

俺おれおれと広がる俺や穴惑い

雀が消えた佐保姫がたべたのよ

光は春へ縄文十一人骨出土

少年に鏡の形見雁渡し

蜥蜴は刹那跳弾となり穴を出る

振り返るイグアナと僕薔薇同盟

大人が読む子どもの絵本明易し

しぐれて二人月面にいるようじゃないか

猫町のあかの他人と妻夕映え

凌風抄  一〇・一一年 5

海嘯抄  一一・一二年 23

蒼鉞抄  一二・一三年 63

鳶円抄  一三・一四年 99

樹母抄  一四・一五年 141

嫩芽抄  一五・一六年 177

桃夭抄  一六年 203



跋・高橋睦郎

あとがき

鈴木明[スズキ アキラ]
一九三五年 東京・芝三田に生まれる
一九六〇年 伊丹三樹彦に師事、第二次「青玄」に参加
一九六九年 楠本憲吉主宰誌「野の会」創刊に参加
一九八五年 「実の会」俳句会創立、指導
一九九九年 第五十三回現代俳句協会賞受賞
二〇〇三年 「野の会」主宰継承、現在に至る
句集『独神』『写楽』『白・HAKU』『〇一一年一月』
『鈴木明自筆五十句選』
『実の会・合同年間句集』第二十輯迄

目次

凌風抄 一〇・一一年
海嘯抄 一一・一二年
蒼鉞抄 一二・一三年
鳶円抄 一三・一四年
樹母抄 一四・一五年
嫩芽抄 一五・一六年
桃夭抄 一六年

著者等紹介

鈴木明[スズキアキラ]
1935年東京・芝三田に生まれる。1960年伊丹三樹彦に師事、第二次「青玄」に参加。1969年楠本憲吉主宰誌「野の会」創刊に参加。1985年「実の会」俳句会創立、指導。1999年第五十三回現代俳句協会賞受賞。2003年「野の会」主宰継承(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品