著者等紹介
池田澄子[イケダスミコ]
1936年鎌倉市生まれ。堀井鶏主宰の「群島」を経て、三橋敏雄に私淑のち師事。所属「豈」「船団」「面」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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loanmeadime
6
読み終えた現在では、眼についた句の載っているページに付箋がつ付いているだけです。じゃんけん蛍、ピーマン以外では「人類の旬の土偶のおっぱいよ」「うめもどきうらみつらみのなつかしく」あたり。2019/08/26
彦坂暁/Hikosaka Akira
3
「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」の句で池田澄子を知り、千野帽子の 本で紹介されていた「潜る鳰浮く鳰数は合ってますか」の句が面白くて興味をもった。ご自身の解説がついているので意図が分かりやすく、そしてその解説文にも味があって短いエッセイのようで面白い。「蓋をして浅蜊あやめているところ」「よし分った君はつくつく法師である」なんて句も気に入りました。2012/08/14
佐伯りょう
3
「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」この句がとても衝撃的で、ほかの作品も読んでみたかった。自解がついているので「おおっ、そういうことだったの?」とか「なるほどやはり彼女の句は新しかったのだ」とか色々目から鱗な感じと、てらいのない文章が素敵で楽しかった。何度も読み返したい本。2011/03/30
nawo
2
口語俳句を得意とする俳人、池田澄子さんの自己解説が載っている。季語重なり、字余りもあるけど、スタイルを確立させていて、私は好きだ。好きだったのは「椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ」、「主婦の夏指が氷にくっついて」。2017/04/29
kinaba
2
恋文の起承転転さくらんぼ。池田澄子の一番好きな句が一番最初に出てきてなんだか嬉しかった。この句に限らず、マジメな顔をして始まって10文字目くらいから、えっそっち?と転げ出すリズムが好きだなあ。2014/06/10