目次
リチウムイオン電池はここから始まった
運命の会合―正極材料
VGCFとカーボンナノチューブ
人生最大の野外実験
発見!八重洲の黒ダイヤ
「バインダー」嵐への序章
3億円強奪!有楽町スプレー銀行強盗事件
知らなかった部下の無謀行為
新説!三種の鈍器論
悪魔のサイクル
重要特許のチャンスは何度もある!
100万分の1のバラ
超現代史のススメ
著者等紹介
吉野彰[ヨシノアキラ]
1948年生まれ。旭化成(株)顧問。技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長。九州大学エネルギー基盤技術国際教育研究センター客員教授。1970年京都大学工学部卒業。1972年京都大学大学院工学研究科修士課程修了、旭化成(株)入社。2005年大阪大学大学院工学研究科博士(工学)取得。旭化成(株)電池材料事業開発室長、旭化成フェロー、旭化成(株)吉野研究室室長などを経て現職。2004年「紫綬褒章」を受章、また2011年「山崎貞一賞」、2014年「The Charles Stark Draper Prize」など数多くの賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆーま
1
私はこの本からリチウムイオン電池の開発までの秘話や大変さを知りました。 それだけでなくリチウムイオン電池の開発における道、その後の人生観についても書かれていると思いました。 エンジニアになる者として1つの知識に出来ました。 そして学生として読みやすかったです。2021/02/27
Masaki Sato
1
リチウムイオン電池の開発秘話を説明してくれる。負極のカーボン、バインダーになるポリマー、電極の塗布工程…とエピソードが盛りだくさんでおもしろい。2020/07/25
さしやまゆうたろう
1
電気化学に関するテクニカルな話ではないが、今のクリーンテックの中心技術であるリチウムイオン二次電池の誕生秘話について書かれてある。また本書の後半には、競争優位性を維持するための特許技術に関して具体例を用いながら説明されている。特許において的確に関所を抑えるという考え方及びテクニックは、安い人件費と多くの労働力に支えられて台頭するアジア企業に日本の製造業や研究機関が対抗する術として必須だと感じた。2020/06/30
cocolate
1
こんなにすらすらと読める面白い電池が本があっただろうか。決死の開発秘話が非常によかった。この本がノーベル賞受賞前に書かれていたんだ。。。2019/11/09
かずりん
1
毎年ノーベル賞を楽しみにしている一人。受賞の都度、分野に拘わらず書籍を求め門外漢なりに学習している。文系の素人にも分かりやすく書かれていて興味が持てる。苦労話から特許の捉え方等、面白く説明されており160ペーシ程度の新書だが良い本である。 2019/11/03