内容説明
新宿の夜、いつも渡辺克巳がいた。1ポーズ3枚200円。流しの写真屋からスタートしたカメラマン人生。60年代の新宿から、インド、そして死ぬまで新宿を撮り続けた。未公開写真収録。
目次
新宿1968‐1981
インド1982
インタビュー「渡辺克巳が見たインド」(構成・平カズオ)
新宿1984‐2003
寄稿(カメラを手にしたヒューマン・インタレスト(森山大道)
男気のシャッター(秋山祐徳太子)
俺たちのワンス・アポン・ア・タイム(大坪正己)
“ナベカツ”へ…(木島三代子)
ナベさんとの共有の日々(永寿日郎)
渡辺克巳暗室伝伝(山本泰彦)
another side of渡辺克巳(小泉悦子)
新宿―孤独の街(寺山修司))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
6
ゲイボーイ、売春婦、貧困者、醜女、不良、身体障碍者、ヤクザ、小人、路上生活者、ホステス、賊民らの姿を、彼らと同じ目線で撮りきり、この世の闇、影、地下の生命を活写した写真家・渡辺克己。本書は未公開作もふくめた死後出版。60年代から00年代まで、新宿とインドで撮られた写真を収める(インドの写真は肉薄度がやや劣るか)。写真に添え、自身の半生を語るインタビュー記事を再録し(原85年)、ナベカツ論9編も収める(うち最長のものは74年の寺山修司によるテクスト、最短は新宿ゴールデン街「しの」ママの木島三代子の挨拶文)。2018/12/13
sakichi
1
なんかわからないが、惹かれる。2022/08/02
G2
1
かつての新宿の息づかい、鼓動が感じられる。インドのほうの写真もいい!2013/06/25
Koki Miyachi
1
「新宿」を愛し抜いた写真家渡辺克巳。新宿の住人の一人として深い愛着を感じる写真家である。新宿を主題としながらインドが間に挟まれている写真集。魂と肉体のリアルな姿が、ナベカツの視点を通して熱く写されている。彼がインタビューの中で語った「悪い奴はいねえ、悲しい奴はいる」というセリフが彼の人生観をストレートに表している。森山大道をはじめナベカツゆかりの8人の友人の寄稿文も彼の写真の感動の余韻をより深くする。。。2012/10/08
アトリエことら
1
今日、表紙にびびびときた、ゴールデン街に置いてありそうな本。2011/08/12