内容説明
文学作品に書かれたセリフの一言を劇作家・岩松了が読み解き、名作の世界を5人の若手写真家が写す。
目次
『山の音』川端康成―不意の目覚めのひと言が、あなたの深層心理を表出させているとしたら?
『浮雲』林芙美子―女にあっさりとこんな言葉吐かれたら男はヘラヘラ笑うしかありません
『死の棘』島尾敏雄―無表情こそがケンカの王道。静かに勝利したくば「散歩に出る」と言うべし
『ある平凡』車谷長吉―人が精神のみで生きてゆけるなら、とりあえず滑稽からは逃れられよう
『春の雪(豊饒の海・第一巻)』三島由紀夫―恋をして生活から遠く離れた言葉を吐くとき、あなたはだれかを救っている
『秋風記』太宰治―自分の姿を客観的に見ることが出来ないしあわせを放棄する不しあわせ
『門』夏目漱石―結婚して口をきかなくなったって、そんなこと…ふたりが賢いだけのこと
『花のワルツ』川端康成―この言葉に得心するあなたなら、私はあなたの人生に幸多かれと祈るだろう
『屋上庭園』岸田國士―思い出せばあなたも、追いつめられて真実の言葉を吐いて素敵かも
『欲望という名の電車』T・ウィリアムズ―必死に嘘をつくとき、この世に絶対などないという普遍に近づいている貴方〔ほか〕
著者等紹介
岩松了[イワマツリョウ]
劇作家、演出家、俳優。1952年長崎県生まれ。自由劇場、東京乾電池を経て「竹中直人の会」「タ・マニエ公演」等、様々なプロデュース公演で活動する。1989年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞、1994年『こわれゆく男』『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、1998年『テレビ・デイズ』で読売文学賞、映画『東京日和』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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