出版社内容情報
本書は、養護教諭の方々と問題意識を共有し、四つの柱を立てて、問題を提起いたしました。本書は、こうした厳しい課題に日々向き合っておられる養護教諭の方々と問題意識を共有し、どのように子どもと向き合うべきなのかを考えるため、次の四つの柱を立てて、問題を提起させていただきました。(「まえがき」より抜粋)
第一章 養護教諭の仕事・保健室の機能の進展と今求められている課題
第二章 きびしい子どもの現実と向きあった養護教諭の実践から学ぶこと
第三章 養護教諭の仕事に必要な“観を問いなおす~「養護を掌る」ということ”
第四章 養護教諭の仕事に求められる身体と健康の技法
数見 隆生[カズミ タカオ]
著・文・その他
目次
第1章 養護教諭の仕事・保健室機能の進展と今求められている課題(戦後、養護教諭の仕事と保健室の機能はどのように進展してきたか;養護教諭の積み上げてきた職務の特徴といま養護教諭に求められている役割;養護教諭が学校保健活動の基軸となり、中核的役割を果たすために)
第2章 きびしい子どもの現実と向きあった養護教諭の実践から学ぶこと(学校看護婦・養護訓導・養護教諭を経験した青森の葛西タカの仕事;部落解放と子どもの差別に関わった養護教諭・森田とよ子の実践;地域に根差し修学権・発達権保障に組んだ養護教諭・小松輝子の仕事;障害児学校で子どもの発達保障に取り組んだ養護教諭・大塚睦子の仕事;子どもの生活台に寄り添い、生活綴り方に学んだ養護教諭・松田信子の実践;「保健室はからだの教室」と考え実践した長野の養護教諭・坂口せつ子の実践)
第3章 養護教諭の仕事に必要な“観”を問いなおす(養護教諭の“養護”観を問いなおす―「養護を掌る」ということ;「保健室経営」観から「保健室実践」観へ;「学校保健」観を問い直す―健康診断は保健管理の仕事なのか;「健康」の概念を教育学的に解釈する;子ども観(児童・生徒理解)と北方性教育の思想
学校観・教育観を問う―子どもの命が学校教育の根底に据えられているか)
第4章 養護教諭の仕事に求められる身体と健康の技法(子どもと向き合う技法―ユマニチュードの技法に学ぶ;からだ観と養護活動に生かせる身体技法;養護教諭が保健室で行う一般的な身体的・心理的対応としての工夫と技法;保健室と教室での保健指導の原則的考え方とその技法)
著者等紹介
数見隆生[カズミタカオ]
1945年和歌山市に生まれる。1969年、東京教育大学卒業、71年同大学院修了。72年より宮城教育大学。91年より同大学教授。2011年同大学退職。同年4月より17年まで東北福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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