内容説明
集落、近隣、親戚、家族、ときには夫婦までもバラバラに―福島の原発・津波被害の現況は一種のハラスメントである。進行形の原発事故を横目で見ながら「福島に生きる」ための、新生の道を模索するさまざまな試み。それは、単なる修復・再生ではない。こころのケアをめざして支援に携わってきた「風の人」が綴った七年の支援記録。
目次
第1章 やっぱり、未だはじまったばかり
第2章 フラッシュ・フォワード
第3章 「一滴の水」から大河にならなくてもよい
第4章 相馬の時間論
第5章 弧立させない、結びつける、そして未来を共有する
第6章 福島の地で人々とともに生き抜く
相双のいま 終わりにかえて
著者等紹介
中澤正夫[ナカザワマサオ]
1937年、群馬県生まれ。精神科医。群馬大学医学部卒。佐久総合病院、群馬大学医学部精神科などを経て、1979年より代々木病院に勤務。長年、長野県、群馬県の山村を研究フィールドに地域ぐるみの診療を実践。「特定非営利活動法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の副代表理事も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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