内容説明
本書は、ゴールドン・チャイルド氏の「都市革命論」をふまえ、「前方後円墳」真の構築者と、日本民族も世界の国々同様に、複数的な王朝の国であることを、古代中国史料とそれと合致する科学的考古学で解明。あわせて、戦前・戦後の日本古代史学の本質を問う書である。
目次
古代中国史料等の「倭」は「大和朝廷」と異なる―「邪国論争」の淵源
日本書紀の年紀
水田稲作の始原と展開
志賀島―金印の意味
二世紀の卑弥呼
前方後円墳は「大和朝廷」の造営か
「墓より都」―国家と都城
「倭国」の都城
「前方後円墳」と九州・「日本国太宰府」
「倭国」の東進と『旧唐書』の日本列島二国併記問題
前方後円墳 真の構築者
蘇我氏支配と聖徳太子の実在問題
唐の大宰府進駐と「倭国」の滅亡
志賀島と「君が代」
著者等紹介
草野善彦[クサノヨシヒコ]
1933年12月16日、神戸に生まれる。1957年武蔵野美術学校(大学)西洋画科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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