出版社内容情報
★ 遺構や遺物が語る、土地ならではの古代の営み。
★ 九州地方62の遺跡・古墳と博物館を詳説。
◇◆◇ 本書について ◇◆◇
九州は考古学、古代史ファンにとって、
話題の宝庫だ。
われわれの祖先と大陸、朝鮮半島、
南洋の島々との交流の歴史は、
まさにロマンと呼ぶにふさわしい豊かさに満ち満ちている。
数千年の時を超えた豊富な発掘資料と
最新科学を駆使した探求心によって、
「時の壁」がつくった数々の謎も着実に
解き明かされてきた。
旧石器時代にまでさかのぼる
九州・沖縄各地の遺跡群
(古墳・装飾古墳・横穴式墳墓・列石・洞窟など)は、
それぞれの時代における祖先の汗と涙、
そして喜びに満ちた営みを具体的に語ってくれる。
日本列島の北部にその痕跡を多く残す縄文文化も、
実は南九州でさきがけて
隆盛を迎えようとしていたが、
火山噴火という巨大な自然災害によって
一瞬のうちに滅びたのだった。
また、縄文時代に終止符を打った水田稲作はもちろん、
大陸の先進文化をまず受け入れ、
列島に伝播させていったことを示す遺構も
北部九州で次々に発見された。
奈良盆地におこった前方後円墳や
大和朝廷の勢力の広がりと九州のただならぬ関係も、
遺跡やその出土品に謎解きのキーワードが
いくつも秘められているようだ。
個々の遺跡の面白さからワンダーランドに
足を踏み入れる方法もある。
大きな歴史や文化の流れに沿って
遺跡を巡り歩いてみると、
古代人が見たものと同じものを目の当たりにする
壮大な楽しみを味わうことができるだろう。
知的好奇心の旅へ、出かけてみよう。
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆ 福岡県
* 板付遺跡
* 新町支石墓群
・・・など
☆ 佐賀県
* 東名遺跡
* 佐賀県立博物館
・・・など
☆ 長崎県
* 泉福寺洞窟
* 福井洞窟
・・・など
☆ 大分県
* 横尾貝塚
* 早水台遺跡
・・・など
☆ 熊本県
* 轟貝塚/曽畑貝
* 阿高・黒橋貝塚/御領貝塚
・・・など
☆ 宮崎県
* 西都原古墳群
* 生目古墳群
・・・など
☆ 鹿児島県
* 上野原遺跡
* 栫ノ原遺跡
・・・など
☆ 沖縄県
* 沖縄県立博物館・美術館
※ 本書は2018年発行の
『九州 古墳・古代遺跡 探訪ベストガイド』
の内容の確認と必要な箇所の修正を行い、
書名と装丁を変更して新たに発行したものです。
【目次】