内容説明
動作・所作で身体の芯がぶれない稽古とは。射法八節のマスターが「皆中」につながる。安定した射技が上達への鍵を握る。中・貫・久を鍛える練習法とメンタルトレーニング。
目次
第1章 動作・所作で身体の芯と心を作る―心技体の心の部分に関わる礼法、身体の動かし方をあらたに見直す。状況に応じた所作の理解を深めてこその射技だ。(立つ・坐る―一呼吸一動作で姿勢を作る;射場内で歩く―ヒザは曲げず腰から先導するように歩く ほか)
第2章 安定した的中のための射法八節―射技には射技に適した身体の活かし方がある。上半身と下半身の力を上手に弓矢に伝え、安定した的中になるよう取り組む。(執弓の姿勢―矢の延長線と末弭で二等辺三角形を作る;足踏み―両足の角度は60°幅は矢束分 ほか)
第3章 射法の実戦的ポイント―細かな部分に目を向けられてこその的中率。実戦で安定した的中を得るため、より具体的なポイントを理解し、実践する。(呼吸・息合い―ゆっくり長い呼吸に動作をあわせる;物見―矢の延長線と的を直線で結ぶ ほか)
第4章 皆中のためのトレーニングと矢筋矯正―出来ないことへの対策を十分に行い、弱点強化で、安定した力をつける。また、射癖を矯正し、好不調の波を安定させる。(射技の前に身体を整える―素引きで射形を確認し身体を温める;巻藁行射―射場と同じ気持ちで巻藁に向かう ほか)
第5章 弓具の正しい扱いと、精神面の強化―自分にあった弓具を選ぶことは、そのまま自分の射技にも大きく影響する。緊張やプレッシャーに負けないメンタル面の強化も。(弓具のポイント・弓―肩入れ、弦通り、虎口を確認する;弓具のポイント・矢―矢尺、太さ、重量で使い分ける ほか)
著者等紹介
落合榮司[オチアイエイジ]
日本大学弓道部監督。1944年三重県生まれ。1960年三重県立津高校弓道部へ入部し弓道を始める。1963年日本大学体育会弓道部入部。大学4年生のときに、弓道部主将となり卒業時に日本大学体育部門総長賞を受賞。1988年日本大学保健体育審議会弓道部コーチになる。1994年同監督となる。2008年8月全日本学生弓道連盟より表彰される。2007年全日本学生弓道選手権大会男子・女子優勝、2008年全関東学生弓道選手権大会男子団体優勝、2009年全日本学生弓道選手権大会男子団体優勝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。