出版社内容情報
あなたにもある「ダークな心」、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズム。特性、仕事との相性、人間関係などを心理学が分析。何が問題か?
内容説明
ダークな性格として、典型的なものは「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」の四つである。それぞれの特性、測定方法を紹介、また仕事の相性、職場での行動、人間関係、異性との付き合い方等を分析し、どんな問題に結びつきやすいか、さらにその気質は遺伝なのか、環境なのかにも迫る。「悪い」性格が社会に残っていることには理由があり、どんな人にもダークな面はあることも明らかにする。
目次
序章
第1章 ダークな性格とはどういうものか
第2章 ダークな性格とリーダーシップ・仕事・社会的成功
第3章 身近な人間関係の中のダークな性格
第4章 ダークな人物の内面はどうなっているのか
第5章 ダークな性格は遺伝するのか
第6章 ダークさとは何か
著者等紹介
小塩真司[オシオアツシ]
1972年愛知県生まれ。名古屋大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科教育心理学専攻修了。博士(教育心理学)。中部大学准教授などを経て早稲田大学文学学術院教授。専門はパーソナリティ心理学、発達心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
145
ダークな性格の典型例とされる4分類を世界の政治家に当てはめると、ナルシシズムはトランプでサディズムは金正恩、マキャベリズムが習近平でサイコパシーはプーチンか。自分が絶対に正しいする強烈な自尊心を抱き、侵そうとする者に容赦ない怒りと憎悪を向ける。こんな性格の悪い指導者に率いられた国はしばしば他国と諍いを起こすが、その目的のためなら手段を選ばず、果てしない自己正当化もためらわない性格は揺るぎない強さと見なされて支持者も多い。しかし個人のカリスマが主導する国家は、その個人が失われたら簡単に瓦解してしまうのだが。2024/09/09
よっち
39
「人をコントロールしたい」「私はほめられて当然だ」「人が苦しむ様子を見てしまう」あなたの中にもある「ダークな面」を心理学が分析する1冊。ダークな性格として典型的な「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」の4つそれぞれの特性に解説を加えていきながら、傾向を踏まえてどんな問題に結びつきやすいか、望ましくない性格にも有用とされる一面もある一方、どんな人でも少なからずダークな面を抱えていて、それが社会で残り続けているきちんとした理由を明らかにする、なかなか興味深い1冊になっていました。2024/08/04
shikashika555
38
うーん…。 読みにくかった…。 性格が良いとか悪いとか、とても情緒的で主観的なカテゴライズに無理があるような気がする。 ダークな性格をさらにカテゴリー別に分け説明しているのだが、それは必要なことなのだろうか。 今のところ私には合わないタイプの考え方だ。 2024/09/19
阿部義彦
30
岸本佐知子さんの推薦帯に惹かれ購入。内容は決して流し読みして、フンフンと言えるものでは無く、学術的アプローチが主で心理学的知識を要するものなので読むのも時間がかかりました。人間のダークな一面としての性格を「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」の4つに大別して、それぞれの特徴を詳しく解説します。特にダークな性格とリーダーシップに関する項目は面白く。ジョブズにしろそれに続くマスクにしろ自分は賞賛されるべき存在、他人が苦しんでも気にならない、これは某県知事にも共通する様に映る。2024/12/21
haruka
29
「性格が悪い」とはどういうことか?人を操りたいマキャベリアニズム・冷淡サイコパシー・自己愛ナルシシズム・苦痛を与えたがるサディズムの4つが代表的な特性だという。傾向としては経済学部、夜型の生活、都会、天気の悪い日、略奪愛、不倫が好き、マッチングアプリやりがち!など…笑。こういう人たちってあまり悩まない印象があったけど、人間関係でうまくいかないことが多いので、落ち込むし辛いのだ。決して機械のようではないんだな、と思った。100%の善人なんて滅多にいないし、誰もが少しはこういった気質を持っていると思う。2024/10/16