目次
第一部 「戦争」が溢れる時代(米国主導のリベラル国際秩序とそれに対する挑戦;米国が相対的に力を弱める中での中国の台頭;覇権(ヘゲモニー)再考:グラムシの覇権的ディスコース ほか)
第二部 日本の安全保障を見つめ直す―「台湾有事」を回避するために(「平和国家」の看板を下ろす日本;「抑止」の危険性・「安心供与」の可能性;「日本の要石」から「日米の要石」にされる沖縄)
第三部 「新外交」10年の軌跡(多様な日米外交を切り拓いて;米軍基地問題 沖縄の声を米国に伝えて;アジア太平洋の安全保障 グアム・フィリピン・韓国の現地調査報告 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くものすけ
13
力で抑え込もうという敵基地攻撃能力の増強ばかり主張する日本の安全保障政策に疑問を思っていたが、本書でではどうしたらよいのかという新しい提案がなされていた。新しい外交とは政府・外務省だけの国家間の”交渉”だけではなく、ありとあらゆる階層が重層的に交流あるいは時には熱い意見の交換を(定期的な会談で終わらせる事無く)「制度的に」行う必要があることを強く感じた。2025/03/16
鬼山とんぼ
6
赤丸急上昇で安保問題の論客となりつつある猿田佐代が主宰する団体(ND)の、主張と指針をまとめた本。整理されているがあまり面白くはない。しかし人権重視、法の支配などの「普遍的価値」を重視する欧米主流派の主張をきちんと押さえたうえで、独善的な行動に走る中国、ロシア、米トランプ派の対立の構図、明確な理念のないまま米国に盲従する日本政府の情けない姿が浮き彫りにされるはいる。これで国防費に12兆円も払わされるのはないよな。全面支持ではないが、猿田よ、頑張れ。2025/03/16
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- 魁!!男塾【分冊版】 107