内容説明
“8050問題”をはじめ多様化するひきこもりをめぐる課題を、わたしたちはどのように受けとめ、どのような支援を構想することができるのか。安心してひきこもりつつ育ちあえる場と関係、制度と社会をつくるために、当事者・家族・ソーシャルワーカーがともに取り組む実践の全体像。
目次
第1章 ひきこもりと社会
第2章 ソーシャルワークの対象としてのひきこもり
第3章 生存権・発達権を保障するひきこもりソーシャルワーク
第4章 ひきこもりソーシャルワークの固有性
第5章 ひきこもりソーシャルワークの方法
第6章 ひきこもりソーシャルワークとアウトリーチ
第7章 ひきこもりソーシャルワークの評価
著者等紹介
山本耕平[ヤマモトコウヘイ]
佛教大学社会福祉学部教授。1954年和歌山県伊都郡に生まれる。日本福祉大学大学院を卒業後、短期大学の非常勤講師を経て和歌山市保健所精神保健福祉相談員、大阪体育大学、立命館大学に勤務。2020年4月より現職。社会福祉法人一麦会理事長、JYCフォーラム共同代表。専攻分野:精神保健福祉論、社会福祉実践論、若者支援論等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
203
拒食+ひきこもりの娘と知的障害(発語×、トイレ大×)の息子を持つ親として、犯罪に巻き込まれた例など聞くにつけ外との連携の難しさを思っていたが、就労自立よりも《自分らしく生きる》こと、まずは《安心してひきこもれる》ことを目ざす本書には希望を感じた。娘は歩いたり車に乗ると吐き気を催し医者通いを嫌う…かと思えば夜中に動悸がして自ら救急車を呼ぶ。息子は大人しいが急に壊れ物や料理を投げる。本書は当事者主体のアセスメントを軸とし、社会の抑圧的基準に合わせなくてよいソーシャルワークだ。自信にはまだ程遠いけど心が寛げた。2022/02/04
しゅんぺい(笑)
2
息の長い支援がとにかく必要。関係をつくるところから始めて、希望を一緒につくるところから。2021/07/14
昌也
1
大きくて読みやすい。再読2022/02/06