内容説明
安倍政治における「政と官」の関係、それは「政治主導」というより、むしろ「全役所の官邸化」である。半生を、官僚として国家、社会、国民に捧げてきた二人が、官僚の在り方と政治との向き合い方を問う。
目次
第1章 政治と現場の間にある官僚という仕事(お互いを意識した瞬間;第二次安倍政権が発足したからこその発言;現職官僚との微妙な関係 ほか)
第2章 安倍政権とそれを支える官僚のこと(安倍政権の右傾化とその構造;「安倍ファクター」ともう一つの「ファクター」;現職のときにできること、できないこと ほか)
第3章 自衛隊論と教育論の接点を論じる(高校生を前に何を話すべきかと考えて;自衛隊員が死んだら自分はどうしていたのだろうか;大人も役所も自分を無謬に見せようとする ほか)
著者等紹介
柳澤協二[ヤナギサワキョウジ]
1946年東京都生まれ。70年東京大学法学部卒、防衛庁(当時)入庁。同運用局長、防衛研究所所長などを歴任。2004年から09年まで内閣官房副長官補(事務次官扱)として自衛隊イラク派遣を統括。現在、自衛隊を活かす会代表
前川喜平[マエカワキヘイ]
1955年奈良県生まれ。79年東京大学法学部卒、文部省(当時)入省。文部科学省大臣官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを歴任。2016年6月から17年1月まで文部科学事務次官。2018年から日本大学文理学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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