内容説明
外からは見えにくい「聞こえの問題をもつ」人の日常生活上の困難や心の世界は、理解されているだろうか?
目次
第1章 聞こえづらさにまつわるさまざまな問題
第2章 難聴の原因と対策
第3章 聞こえづらさと偏見
第4章 高齢期の難聴
第5章 難聴者・中途失聴者の心理臨床的理解
第6章 聴覚障害児における心理臨床的問題
第7章 難聴者の情報保障
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
14
難聴者と中途失聴者はろう者とは異なる様々な問題を抱えていることが分かる。体験談では難聴者なのに必死に健聴者を装う涙ぐましい努力ぶりに何とも言えない気分になった。難聴者は日本で加齢性難聴を含めると1000万人にもなるとの推計もあるのに、難聴者の事が意外と知られていないのは大変な問題なのでは?2024/11/19
とも
9
図書館本 新着図書コーナーから。・近づき・話す前に注意を引き、突然話しかけない・話す前にトピックスを伝える・相手のほうを見て話す ・会話の輪から外さない2020/08/04
まつ×まつ
2
難聴者の負の烙印(スティグマ) 知らず知らずのうちに仕事に対して、性格に対して、行動に対して、全てが難聴が原因ではないかと結びつける そんなスティグマを持ってしまう自分と社会を見つめ直す必要がある。難聴者が難聴以外のディスアビリティーはないことを今一度肝に銘じる必要がある 非常に興味深い本であった 少し分かりにくい表現はあるものの…2020/08/26
AliNorah
1
いろいろな難聴者がいることについて知りました。同じ人でも難聴の度合いが変わっていくこと、子どもの難聴、学生時代の課題、働いてからの問題、高齢の難聴。自己受容が難しく、人に話せず、見た目も音も見えないので、理解してもらいにくい。職場やお客さまで出会ったことはあるけれど、深く考えていなかったな。情報保障という考えがあったら、お客さまにどう案内しただろう、と考えてしまう。もっとできたことはあったかも。2023/08/14
まるちゃん
0
聞こえに関する心理について、人それぞれ多様な状態や捉え方があり、当事者を尊重し丁寧に理解を深めたいと思った。2023/07/31