目次
第1章 古田足日未来に語る
第2章 足日さんに寄り添い続けて
第3章 古田さんの作品・仕事とともに
第4章 東久留米の地域に根ざして
第5章 古田足日児童文学塾―広く学ぶ・多様に交わる
第6章 「新しい戦争児童文学」委員会―次世代に平和をつなぐ表現を求めて
第7章 子どもの本・九条の会―二度と戦争をゆるさない
第8章 ゼロの会―受け継ぎ学び、歩み出す
第9章 古田さんとの日々―厳しくてあたたかい声が聞こえる
終章 未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tera。
8
古田足日さん一周忌の追悼集。古田足日さんと言えば思い浮かぶのはホタルブクロ。他の作品だって読んでいるのに、どうしてもホタルブクロだって思ってしまう。優しくて楽しい作品を生み出す足日さんの心の中にはこれ程までに熱い思いが詰まっていたのかと、感動で胸がいっぱいになった。還暦を過ぎてもたくさんの作品を発表しながら、児童文学と子供たちのための活動を精力的にされていた事を初めて知った。教育基本法や憲法九条改正、日本のこれからについて天国でどのように思っておられるのだろうか。2015/11/11
いけぽん
0
たくさんたくさん共感できることがありました。“おしいれのぼうけん”誕生前に「これからは働く女性が増えるから保育園を舞台にした絵本もほしい」と言われたエピソード。今ほど働くお母さんがいなかった時代に、保育園が舞台の本、お仕事しているお母さんが出てくる本には、なんとなく親近感を感じ自分を肯定されたような感覚を無意識に持っていました。こんな視点で子どもを見ている古田さん。古田さんの遺したものから学んでいきたいと思います。2016/02/20