出版社内容情報
歴史の転換期には芸能も大きな変貌を遂げる。芸能という視点からすれば、中世の政治や社会・文化、また人々の思いはどのように見えてくるのだろうか。本書は寺社の声明・神楽・童舞、法皇も熱中した今様・蹴鞠・音楽、武士の流鏑馬、民衆の楽しみであった能や祭礼など、中世を代表する芸能をとりあげ、多彩な切り口から新しい中世史像を描き出す。〈主な目次〉序=中世芸能の諸段階…五味文彦/Ⅰ=中世芸能の展開(今様「足柄」をめぐって…植木朝子/法会と童舞―後白河院政期を中心に―…土谷 恵/春日社の御神楽―摂関家との関わりから―…池和田有紀/樹下の芸能…工藤健一/能「籠太鼓」と中世―歴史学的視角による作品研究の試み―…坂井孝一)/Ⅱ=芸能と家(後鳥羽院と音楽…豊永聡美/家と芸能―「琵琶の家」西園寺家をめぐって―…高橋秀樹/後鳥羽院と蹴鞠…秋山喜代子)/Ⅲ=仏教と芸能(如法念仏の芸能的側面…高橋慎一朗/「読経道」と書写山―「法華経音曲相承血脈」の位相―…柴佳世乃/中世における慈恵大師信仰―魔のイメージを中心に―…若林晴子)/Ⅳ=武芸と芸能(春日の流鏑馬…安田次郎/鷹書の世界―鷹狩と諏訪信仰―…中澤克昭/城下町の形成と芸能…落合義明)
内容説明
歴史の転換期には芸能も大きな変貌を遂げる。芸能という視点からすれば、中世の政治や社会・文化、また人々の思いはどのように見えてくるのだろうか。本書は寺社の声明・神楽・童舞、法皇も熱中した今様・蹴鞠・音楽、武士の流鏑馬、民衆の楽しみであった能や祭礼など、中世を代表する芸能をとりあげ、多彩な切り口から新しい中世史像を描き出す。
目次
序 中世芸能の諸段階
1 中世芸能の展開
2 芸能と家
3 仏教と芸能
4 武芸と芸能
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- 和書
- 参禅入門 講談社学術文庫