内容説明
子ども・人間に限りない愛をそそぎ続けて生きた「近しげ先生」がその生き方をこめて語りかける渾身のメッセージ=子育て・保育・人間論。
目次
第1章 子どもに心の栄養を―おとうさんおかあさんへ(密度の濃い親子の接触ってどんなこと;おとなの生活態度を目から ほか)
第2章 近しげ先生の子育て・保育問答(職員会議で批判を受けたが;子どもを囲む善意の人を組織して ほか)
第3章 眉につばつけて聞いてください(科学的な態度ってどんなこと?;人間はふたつの世界を持っている ほか)
第4章 さて人間とは何ものか(人間は自律するとき最も自由である;人間をとらえなおす ほか)
著者等紹介
近藤薫樹[コンドウシゲキ]
1920年~1988年。東京大学農学部生物化学教室大学院中退。元日本福祉大学教授。西久保保育園名誉園長坊や
近藤幹生[コンドウミキオ]
1953年東京都生まれ。現在、白梅学園大学子ども学科教授。信州大学教育学部卒業、聖徳大学大学院博士課程修了、博士(児童学)。1978年~2004年私立保育園保育士・園長を26年間経験。2004年~2007年長野県短期大学幼児教育学科講師、同付属幼稚園園長兼務、2007年より白梅学園短期大学保育科准教授、同教授を経て2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
2
1988年に出されたものの新版です。この本は近藤薫樹先生の遺稿になります。人は人間であると同時にヒト科の動物であるといい、乳児(胎児)のころからの社会的働きかけ(教育)の重要性を伝えてくれます。また、思考することが人間発達にとってどれだけ大切なのかを指摘し、言語の意味を伝えてくれます。また、保育は応用であること、何か規格があってするものではないことなど、今なされようとしている保育のマニュアル化に対して深く考えさせられるメッセージもいっぱいあります。全体的にとても温かい言葉で綴られていた本でした。2013/12/21
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