内容説明
自分の頭で考えないと強くなれない。暴力がそれを阻んでいる。
目次
第1章 スポーツに暴力は必要か(特別インタビュー・スポーツマンとして許せない暴力―桑田真澄さんに聞く;部活での暴力はいつから始まったか;暴力の思想を超える―スポーツと自治;人間にとってのスポーツの意味とは)
第2章 学校に体罰は必要か(私の体罰否定論;学校と体罰・暴力の関係史―「個人の尊厳」の教育原理の成立の背景・過程・展開とその実現の展望;体罰をめぐる親の運動と子どもの権利)
資料 団体声明・宣言
著者等紹介
三輪定宣[ミワサダノブ]
1937年生まれ。千葉大学名誉教授。教育行政学
川口智久[カワグチトモヒサ]
1932年生まれ。一橋大学名誉教授。スポーツ社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
11
人は言葉を発することができる。話しても話が通じない場合には力に訴えるしか無いが、人間はそのような存在ではない。だからこそ、体罰というのは必要ない。体罰によって得られるものもあるのかもしれないが、その得られるものよりも遙かに多くのものを失うことになるだろう、という主張。2013/10/14
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
6
体罰問題に関して知りたくて、手始めに地元の図書館にあったこの本を読む。巻頭に桑田真澄氏のインタビューがあり、それも読んでみようと思った動機だった。内容は予想とは違って、体罰問題の具体例よりは、体罰の歴史的経緯や対策などについて書かれた一般向けの論集になっている。知らないことも多く、勉強になった。今後は桜宮高校の体罰事件問題など具体例を取り上げた本を2~3冊読んでみる予定。2015/06/23
かい
5
暴力がいかにして肯定されてきたのか、軍隊の論理を背景にしながらスポーツの本来の目的である運動を楽しみ共同するということを勝利という目的が乗り越えてしまい、今の現状があることが理解できた。 暴力による指導ではなく、科学的なトレーニングと子供の内発的動機付けをいかに行うかを追求したい。2014/03/30
みにみに
4
時間切れで半分ほど読んで返却。体罰必要と思ってる人は本気でいまだそう思っている。少々の体罰はいいんじゃないの? って思ってるひとも結構いる。ちょっとした世間話の端々でそういうのを感じるととても悲しくなる。世間の意識がもっともっと変わる必要があると思う。2013/11/22
あむけ
3
戦争・軍隊経験が学校教育のスポ-ツに持ち込まれ、そこに勝利至上主義が暴力を生む背景か!それにしても、逆説的だが、結果がわかりやすいスポ-ツの世界で、新たな指導方法の確立した分野で未を見張る結果が出ると変わる転機になるのだはないか2013/12/16
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