目次
第1章 日本政府の四つの失態―北朝鮮をかたくなにさせたもの(日朝平壌宣言の日をめぐって;被害者五人の「一時帰国」をめぐって;家族の帰国をめぐって;めぐみさんの「遺骨」をめぐって)
第2章 北朝鮮をどう動かすか―植民地支配の問題と向き合って(制裁路線の見直しが必要だ;植民地支配の謝罪と補償を具体化すべきだ;行動対行動の原則で交渉を;調査委員会を動かすべきだ)
第3章 日本の運動をどうするか―左も右も被害者救出で連帯を(「九・一七」を複眼的に見る;憲法問題でも意見の違いを超えて;マスコミのあり方をめぐって;対策本部のあり方をめぐって;「家族会」はどうあるべきか)
著者等紹介
蓮池透[ハスイケトオル]
1955年、新潟県柏崎市生れ。東京理科大学電気工学科を卒業後、エネルギー関連会社に入社。1997年より2005年まで、「北朝鮮による拉致被害者家族会」の事務局長をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロッキー
23
拉致に対する認識が少し変わりました。膠着状態を打破するにはどうすればいいのか?自らも反省して、行動対行動にするというのはまぁ頷けるかなと思います。ネイチャー誌に横田さんの遺骨の鑑定結果に疑問が載っていたことは全く知らなかった。救う会が少し邪魔をしているというように感じましたし、蓮池さんもそう考えていると認識しました。拉致を考えるに於いて貴重な意見だったと思います。2014/03/18
壱萬参仟縁
20
以前から、著者は左翼的な人たちからは、 右翼の急先鋒と批判されてきた という(6頁)。 立場は違っても、 人権を擁護する方向であってほしい。 8人死亡の報道の真偽が問われる(19頁)。 昨今はまだ生存者がいるのでは、 と期待感も高まっている。 北にる呪縛というものは ものすごいものです(48頁)。 政府は損害と苦痛の具体的な 内容を言っていないという。 謝罪の中身が問われる(62頁)。 まだ帰国できていない 方々の帰国、家族との再会の ためにまだ難題が多いと思う。 解決に向けて漸進を願う。 2014/07/12
SK
2
9*辛淑玉さんとの対談を読んだので、単著も。拉致問題が何をもって解決なのか方針のない日本国政府。めぐみさんの「遺骨」の鑑定が疑わしいものだとは全く知らなかった。北朝鮮は何てとんでもない国なんだと思い込んでいた。何でもかんでも報道を信じ込むのは危ないな。2019/01/09
Wisteria
2
蓮池氏の思い、考え方が大変よく解った。これが全てではないし、正しい意見ばかりとも言い切れないけれど。日本人の国民感情としては北朝鮮への憎しみが先行してしまいがちだが、拉致問題の解決には何の役にも立たないのだと感じた。日本の世論が却って問題解決を遠ざけてしまうとしたら、こんな無駄な事はない。願いはたった一つのはず。安全な国内で私達がただ大騒ぎしていても仕方がない。どうか前に動きますように。2015/02/05
D21 レム
2
あれから10年たつが、進展がない。2012/04/29
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