内容説明
精神科医と物理学者の超刺激対談。
目次
第1章 “だまし・だまされ”私の開眼(物理学会のシンポジウムをきっかけに;精神世界の治療を求める患者たち ほか)
第2章 だます側の人びと(それは科学か?ファンタジーか?;研究者がだます側に回っている ほか)
第3章 だまされる側の人びと(感動を求める人たちがいるから;学生たちまで、いやしを求めている ほか)
第4章 信じている人を説得していい?(だまされることの損得;血液型で人を分け隔てしていい? ほか)
第5章 自立した生き方、自由な思考(難しさへの挑戦がカッコよかった時代;知識は考えを自由にし、格差社会を生き抜く力になる ほか)
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。豊富な臨床経験を生かし、現代人の心の問題をはじめ、政治・社会批評など幅広いジャンルで活躍する
菊池誠[キクチマコト]
1958年生まれ。東北大学理学部大学院卒業。大阪大学サイバーメディアセンター教授(専門は物理学)。ニセ科学の問題点について、日本物理学会でシンポジウムを共同で企画したのをはじめ、テレビ、新聞、雑誌、講演等で積極的に情報を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
13
帯の「江原啓之さんをウソ発見器にかけてみたい!」というキャッチコピーが秀逸です。白か黒か、二極化されたものに安易に飛びついてしまうのは「思考が単純化」しているからだと語られていて納得しました。手のひらに落ちてきた一枚の葉っぱだけを見て「この葉っぱがすべてだ」と思うのではなく、もっと俯瞰して、森全体を見る視点を持つことが大切なのだと感じました。くれぐれも、手持ちの葉っぱをとっかえひっかえしただけで、解決した気にならないようにしないと。2013/10/22
オランジーナ@
3
対談本で読みやすい印象の本。儲けるためには嘘ついてもいいと考えてる、学者もいるのは事実。TVのニセ科学流布に関しての責任は重いんではないか。まあ何かを批判するのってあまり面白くないからTVでは受けないからかな。2016/07/01
まめさん
1
精神科医と物理学者による対談本。スピリチュアルやニセ科学を安易に受け入れてしまう現代社会に警鐘を鳴らしている。薄いので読み易いのだが、内容もかなり薄い。題材は良いので、もっと話を掘り下げて欲しかった。 ★★2012/01/22
よもや
1
イエスかノーか結論だけを求めるのではなく、プロセスをふまえて考える力を鍛えることが大事。私としては、信じる者は救われるという考えは好きなのだけれど、簡単に結論だけ求めるのはよくないとわかった。2011/08/15
金森まりあ
0
水素水が人気な今、またやってほしい。2016/11/22