内容説明
アリストパネスはセックス・ストライキをけしかけ、カントは講和条約をパクる。プラトンは戦争ごっこを楽しみ、メッテルニヒは踊り、カイヨワは演技する。フロイトはジョークを飛びし、ジジェクは哄笑する。ゼレンスキーも笑う。そう、死なずに負けずに最後に笑うのは、不真面目なる知恵。哲学・フランクフルト学派の研究者が送る、異色の戦争論。
目次
第一章 ギリシア人たちの戦争論―ソクラテス・プラトン・アリストパネス
第二章 カントの外交―『永遠平和のために』を再読する
第三章 カイヨワの挑戦―祭り・戦争・遊び
第四章 戦争と権威主義―合理性の逆説
第五章 武器としての笑い―フロイトからジジェクへ
補説 「戦争ごっこ」のリアリズム―二〇世紀の回顧と二一世紀への展望
おわりに―評価・提言・解釈
著者等紹介
入谷秀一[ニュウヤシュウイチ]
1975年岡山県に生まれる。現在、龍谷大学文学部准教授。博士(文学)。専攻/哲学・倫理学・ドイツ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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