出版社内容情報
イデアは近代においてどのように変容したか
プラトンの対話篇において提示された「イデア」は、デカルト?ロック以降どのように論じられてきたのか。近現代の哲学者たちの「イデア/観念」をめぐる多彩な思想の解説を通して、西洋近代哲学の展開を浮かび上がらせる正統的かつユニークな哲学史論集。
内容説明
「イデア」は近代において、どのように変容したのか。哲学者たちの「イデア/観念」をめぐる多彩な思想の解説を通して、西洋近代哲学の展開を浮かび上がらせる正統的かつユニークな哲学史論集。
目次
観念説と観念論
第1部 デカルトからカントまで(17・18世紀)(デカルトの観念説―自然学的観点から;古典的経験論と自然主義―クワイン=ロック的な自然主義的視点の検討;バークリとリード―常識を巡って;ヒュームにおける「実験的」という概念―因果関係・情念・人間本性の認識論的解明;カントの超越論的観念論―その特徴と形而上学の再建)
第2部 ヘーゲルからハイデガーまで(19・20世紀)(ドイツ観念論をめぐって―スピノザとヘーゲル;新カント派におけるイデアとアプリオリ―オットー・リープマン『現実の分析のために』に即して;現象学における「本質」と直観―フッサール、メルロ=ポンティ、レヴィナス;ハイデガーと「観念」―西洋形而上学の行方)
著者等紹介
佐藤義之[サトウヨシユキ]
1962年生。京都大学大学院人間・環境学研究科教授
松枝啓至[マツエケイシ]
1978年生。大阪工業大学・龍谷大学非常勤講師など
渡邉浩一[ワタナベコウイチ]
1981年生。福井県立大学学術教養センター准教授
安部浩[アベヒロシ]
1971年生。京都大学大学院人間・環境学研究科教授
内田浩明[ウチダヒロアキ]
1970年生。大阪工業大学工学部教授
神野慧一郎[カミノケイイチロウ]
1932年生。大阪市立大学名誉教授
戸田剛文[トダタケフミ]
1973年生。京都大学大学院人間・環境学研究科教授
冨田恭彦[トミダヤスヒコ]
1952年生。京都大学名誉教授
松本啓二朗[マツモトケイジロウ]
1968年生。大阪教育大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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