出版社内容情報
異分野の人と話すだけで、学際的といえるのか。大学院生が教育活動に取り組む意義とは。「院生が学部生に模擬講義を行う」という活動を通して若手研究者たちが直面した問いに、議論を重ねながら迫る!
専門分野も違う,興味関心もてんでばらばら。そんなメンバーが集い,「大学院生が学部生に模擬講義を行う」という活動をやり始めた。こうした特殊な事情のために,私たちは常に「異質な他者と共に何かに取り組むとはどういうことか」という問いにさらされることになった。
本書では,この問いに対して,「学際性」と「共同性」という二つの視点から考察を加えていく。ミカタに中心的に関わってきたメンバーの論考に加えて,第一線で活躍する外部研究者を含めたさまざまな「他者」を巻き込みながら議論が展開される。(「序章」より)
内容説明
異分野の人と話すだけで、学際的といえるのか。大学院生が教育活動に取り組む意義とは。「院生が学生に模擬講義をする」という活動を通して若手たちが直面した問いに、議論を重ねながら迫る!
目次
学際性と共同性について考える
「総人のミカタ」とは
「研究を語る」と総人のミカタ
第1部 「学際性」を育て合う(専門分野の底流にあるものとしての“学際”;「総人のミカタ」は専門性の深化に寄与するか;シンポジウム1:「学際性」を育て合う;自然科学者が見た学際的な研究と教育 ほか)
第2部 「共同性」を育て合う(学際教育のなかの「地図作成」と、その制度化をめぐって;学際的コミュニティの実践と課題―学際による凝集性と制度との関係;シンポジウム2:「共同性」を育て合う;学者養成機能としての「総人のミカタ」 ほか)
著者等紹介
萩原広道[ハギハラヒロミチ]
東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構特別研究員/日本学術振興会特別研究員PD。京都大学大学院人間・環境学研究科相関環境学専攻博士後期課程2回生/日本学術振興会特別研究員DC1。専門分野、発達科学、作業療法学
佐野泰之[サノヤスユキ]
立命館大学文学部非常勤講師/日本学術振興会特別研究員PD。京都大学大学院人間・環境学研究科特定助教。専門分野、哲学・倫理学
杉谷和哉[スギタニカズヤ]
岩手県立大学総合政策学部講師。京都大学大学院人間・環境学研究科相関環境学専攻博士後期課程3回生。専門分野、公共政策学
須田智晴[スダトモハル]
慶應義塾大学理工学部訪問研究員/日本学術振興会特別研究員PD。京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻博士後期課程3回生/日本学術振興会特別研究員DC1。専門分野、応用数学・力学系
谷川嘉浩[タニガワヨシヒロ]
京都市立芸術大学美術学部・大学院美術研究科デザイン科プロダクト・デザイン専攻特任講師。京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻博士後期課程3回生。専門分野、哲学・観光学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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