内容説明
京都人の愛する鴨川が流れる洛東。その歴史と文化の厚みを知る。“京都の文化資源”発掘シリーズ第5弾。
目次
1 洛中と洛東を結ぶ橋(洛中から洛東へ;五条の橋の牛若・弁慶伝承をたどる―ヴィジュアルイメージの痕跡をもとめて)
2 東山の山荘と寺院(浄蓮華院からみた吉田地域の中世;平安後期物語と白河院―天狗譚との関わりをめぐって;東山山荘造営と足利義政)
3 山科の寺院(山科の古代寺院の造営と近世における再生―大宅廃寺を中心に;醍醐寺の桜会)
4 東山の近代(宮川町の成立と近代化―京の花街の空間構成;琵琶湖疏水利用庭園の成立と展開―無鄰庵に先行する庭園と山県有朋人脈による別邸群の形成;登り窯の受難―清水焼と五条坂の戦中戦後)