内容説明
人物像をめぐる狂乱から一線を画し、ド・マンのテクストをその思想のユニークさにおいて読み、その可能性の消尽点まで追いつめる最重要書。彼が考える“読むこと”の徹底的に精密な論理構成と、それを方向づけている“絶対的に絶対的な単独性”という極端な概念がもつ厳密さを明らかにする試み。
目次
第1章 「措定(Setzung)」と「翻訳(¨Ubersetzung)」
第2章 哲学への無関心=無差異(In‐Difference to Philosophy)
第3章 無感動なフォルマリズム
第4章 読むことのフォールアウト
第5章 読むべく与えること
第6章 奇妙さを付け加えること
補遺 瀬戸際で
著者等紹介
ガシェ,ロドルフ[ガシェ,ロドルフ] [Gasch´e,Rodolphe]
1938年生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校比較文学科卓越教授。専門は哲学
吉国浩哉[ヨシクニヒロキ]
1972年生まれ。東京大学教養学部言語態・テクスト文化論コース教員。専門はアメリカ文学
清水一浩[シミズカズヒロ]
1977年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得退学
落合一樹[オチアイカズキ]
1988年生まれ。ビンガムトン大学博士課程在籍・非常勤講師。専門は初期近代英語圏の文学・思想史、大西洋史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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