内容説明
断酒歴十八年。有名洋酒会社の元社員が書き下ろした、アルコール依存症入院記。私もか、と悩む人と家族に、明るくためになる話満載。
目次
入院
試用期間
アルコール病棟のしくみ
診断書
閉鎖区画暮らし
開放区画デビュー
アルコール病棟の一日
アルコール依存症とは何なのか
食べたり飲んだり
外泊外出
断酒自助組織 AA
断酒自助組織 断酒会
病院探検
アルコールとニコチン
「殿」その一
「殿」その二
蔵元さん
「酒道有段」
ご婦人のみなさん
「肝組」と「脳組」
退院へ
そして退院後1 下戸の作法
そして退院後2 AA in NY その一
そして退院後3 AA in NY その二
著者等紹介
井上眞理[イノウエマコト]
兵庫県生まれ。高校時代にAFS奨学金でアメリカシアトルに1年間留学、卒業。京都大学法学部を卒業ののち国内洋酒飲料メーカーに勤務。在職中にアメリカシカゴのノースウエスタン大学経営大学院に2年間社命留学、学位取得。定年退職ののち、浅草吉原に居住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
18
アルコール依存症で入院した著者による闘病記。といっても深刻な暗いものではなく、どこか余裕があって穏やかで面白がりで、好奇心いっぱいの著者の姿勢は、病に対しても同様で、いわゆる「アル中」っぽいものではない。そこが良かった。入院までしても、断酒を一年後も継続できているのは18%、世の中にきっとたくさんいる、お酒を飲んではいけない人のひとつの生き方なのだ。アル中に重いも軽いもない、という言葉がすべてだと思います。面白かったです。2020/01/30
Yuka
4
アル中の著者の闘病記だけど暗くない。比較的ポンポンとライトに進む。 著者は入院して無事に十数年と断酒を継続しているけれど、入院患者の18%しか断酒を継続できないくらい抜け出すのは難しいものらしい。 AA(断酒会)のことを取り上げていて、お酒に依存する代わりに断酒会に依存しているだけと語っていた。 物に依存して抜け出せずに身体を病んで命を落とすくらいなら、人に依存して支え合いながら生きられた方がいいなと思う。 著者はお酒を飲まないことを美意識と語っていて、その姿勢はかっこいいなと思った。2020/01/02
さゆ
1
断酒は美意識。2020/07/06