内容説明
時代をこえて読みつがれる古今東西の名著23冊を、現代の歴史学の俊英たちが鮮やかに読み解く。
目次
第1章 中心と周縁を揺るがせる(普遍の追究―田坂興道『中国における回教の伝来とその弘通』;研究対象を知り尽くす―松尾尊〓(よし)『民本主義と帝国主義』 ほか)
第2章 声なき声に耳をすます(足もとに広がる歴史の沃野―柳田國男『明治大正史世相篇』;たたかいの歌を想像する―黒羽清隆『昭和史(上)戦争と民衆』 ほか)
第3章 精神の森に分け入る(「改革」のなかの反知性主義―ホーフスタッター『改革の時代―農民神話からニューディールへ』;映画史の年輪を刻む―サドゥール『世界映画全史』 ほか)
第4章 歴史を叙述する(人間への好奇心を新たにする―モミリアーノ『伝記文学の誕生』;外国史を研究するということ―増淵龍夫『歴史家の同時代史的考察について』 ほか)
感想・レビュー
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Go Extreme
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中心と周縁を揺るがせる:普遍の追究 研究対象を知り尽くす エコロジーの真髄を辿る 過去に接近 国際政治の舞台裏 見えざる他者から照らす 声なき声に耳をすます:足もとに広がる歴史の沃野 下からの歴史のヴァージョンアップ社会史の愉悦 動物と人間の歴史・南方熊楠 近代の切なさに届く調査と表現 精神の森に分け入る:反知性主義 映画史の年輪 生き物にも歴史 近代主義との格闘 前頭葉の時代を生きる 歴史を叙述する:人間への好奇心を新たに 外国史 資本主義の基層を問う 生きた過去に問いかけ ヒマラヤの硝煙 芸術史の妙味2021/04/10