目次
第1部 古橋悌二と“S/N”の作品構造(古橋悌二と“S/N”を支えたつながり;“S/N”の作品構造)
第2部 社会と関与する芸術としての“S/N”(一九九〇年代日本におけるHIV/エイズの言説と古橋悌二の“手紙”;カミング・アウトの“ドラマトゥルギー”;生きられる「アート」)
著者等紹介
竹田恵子[タケダケイコ]
大学教員。EGSA JAPAN代表。専門は社会文化学、表象文化論、ジェンダー/セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yu-onore
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言説や行為の反復として形成されるものがアイデンティティではあるけど、反復は常に正常になされるものではなく(國分先生の意志批判が持ち出されるの)形成されかけたアイデンティティを撹乱するような言行はありうると指摘したバトラー(東浩紀の誤配と同じ概念な気がする)を援用し、それは新たなるコミュニケーションを見出して社会的なHIVやゲイへの観点を撹乱するs/Nにも通じる。関西ニューウェーブというシーンの中でダムタイプをとらえるのも面白い。京芸大は関連するアーティスト間の影響がめっちゃ密接だしね。2021/03/22