出版社内容情報
主食としての木の実から、フルーツへの進化の歴史
古代、人間はドングリなどを主食として食べていた。農耕が定着すると、クリ、カキ、ナシなど、他の木の実を「水菓子」(デザート)として食べるようになり、その後、品種改良の末に現在のような甘くておいしいフルーツがうまれた。
《シリーズ概要》
私たちが食べている作物は、品種改良や栽培法の改善、農具や肥料の工夫など、さまざまな試行錯誤の積み重ねの結果です。それは、耕作者と科学者たちの粘り強い努力の結晶でもあります。おいしさと安全と安定を求め続けてきた、米、野菜、果物、肉の開発の歴史を描きます。
【既刊】
?@米の物語 ?A野菜の物語
【続刊】
?C食肉の物語(2015年12月)
【著者紹介】
農研機構果樹研究所
目次
1 原始時代の大切な食べ物 木の実
2 果物として食べられるようになり産地が生まれる
3 果物が商品となり果樹農家が生まれる
4 世界各地で生まれた作物としての果物
5 国が世界に向かって開かれたくさんの果物が入ってきた
6 明治になって広まった温州ミカン
7 知恵と経験が生んだ新しい品種
8 人工交配で有名品種が次々と誕生
9 輸入自由化のあらしをのりこえ新しい果物づくりへ
著者等紹介
吉岡博人[ヨシオカヒロヒト]
1950年生まれ。大阪府立大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。1982年農林水産省果樹試験場に採用され、主に落葉果樹の栄養生理、流通利用、栽培生理の研究にたずさわる。1995年園芸学会賞奨励賞受賞。現在、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所専門員
小泉光久[コイズミミツヒサ]
1947年生まれ。国学院大学経済学部卒業。農業・農村、少子高齢化をテーマに執筆、製作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。