バイオグラフィーの哲学―「私」という制度、そして愛

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  • サイズ 46判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779513213
  • NDC分類 280.7
  • Cコード C0010

出版社内容情報

自伝(=自分語り)の構造の多角的検証を通じ、「自分を愛し、語ることを強いられる現代」の一歩先に進む、「自分語り」の系譜学

はじめに バイオグラフィーの哲学とは何か――その立ち位置とコンセプト
                        
第1回講義 この愛すべき「私」という制度――世界に一つだけの花の就職活動

第2回講義 告白する「私」――アウグスティヌスと告解の伝統

第3回講義 自己愛、あるいは「私らしさ」の発明/見――ルソーという自然(1)

第4回講義 「私らしさ」の適量――ルソーという自然(2)

第5回講義 悲しめない「私」――フロイト・メランコリー・他者への愛 

第6回講義 愛の葬送、そしてその再生――昇華・転移・言語行為 

第7回講義 告白の(暴)力(1)――苦しみを共有することの苦しみ 

第8回講義 告白の(暴)力(2)――苦しみは誰のもの? 

第9回講義 家族愛の神話に抗して――野坂昭如の様々なる「私」(1)  

第10回講義 覗く者・除かれる者――野坂昭如の様々なる「私」(2) 

第11回講義 「私」を捧げよ――愛国心・民族主義・バイオグラフィー 

第12回講義 よき代弁者とは……――灰色の「私」  

第13回講義 スピリチュアルな「私」――変容する非日常 

第14回講義 ふつうで自然な「私」――バイオグラフィーとバイオテクノロジーの未来  

第15回講義 「私」の残り香――バイオグラフィーの生理学へ  

 注

 あとがき

 索引

入谷 秀一[ニュウヤ シュウイチ]
著・文・その他

内容説明

人はいつ、自分について物語ることを始めるのか。バイオグラフィーの構造を多角的に検証することを通じて、「自分を愛し、語ることを強いられる現代」の一歩先に進む。「自分語り」の系譜学。

目次

バイオグラフィーの哲学とは何か―その立ち位置とコンセプト
この愛すべき「私」という制度―世界に一つだけの花の就職活動
告白する「私」―アウグスティヌスと告解の伝統
自己愛、あるいは「私らしさ」の発明/見―ルソーという自然(1)
「私らしさ」の適量―ルソーという自然(2)
悲しめない「私」―フロイト・メランコリー・他者への愛
愛の葬送、そしてその再生―昇華・転移・言語行為
告白の(暴)力(1)―苦しみを共有することの苦しみ
告白の(暴)力(2)―苦しみは誰のもの?
家族愛の神話に抗して―野坂昭如の様々なる「私」(1)
覗く者・除かれる者―野坂昭如の様々なる「私」(2)
「私」を捧げよ―愛国心・民族主義・バイオグラフィー
よき代弁者とは…―灰色の

著者等紹介

入谷秀一[ニュウヤシュウイチ]
1975年岡山県に生まれる。2002年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、龍谷大学文学部講師。博士(文学)。専攻/哲学・倫理学・ドイツ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mkk

0
自分にとってはかなり難解。「はじめに」で展開される、ある小説を引き合いに出しながらの説明は面白かった。2023/09/16

eraser head

0
自伝という、単純に考えればフィクションになり得ない文章に不可避的に虚構性か宿ってしまうということ。その背景には自伝を書かさしめる文化的な制度があり、そうした制度に意識的な作者として歴史的な哲学者の言説を下敷きにして、朝井リョウ、野坂昭如やランズマンの作品が分析されており、講義調で読みやすく、あまり類書がないジャンルだけにとても興味を惹かれるテーマなのだけれど、題にある愛の位置付けについて、まだ、消化できてないのでいずれ再読したい。2019/04/29

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