出版社内容情報
代表的理論やモデル、ネガティブ感情を扱った実験結果の検討を通して、認知的評価の感情制御機能について精神生理学手法を用いて探求
序章
第1章感情の認知的評価理論
第1節 認知的評価理論の起源
第2節 ストレス研究における認知的評価理論の展開
第3節 感情研究における認知的評価理論の展開
第2章認知的評価の感情制御機能
第1節 感情と健康
第2節 感情制御のプロセスモデル
第3節 心臓血管系精神生理学血行力学的反応の古典的説明モデル
第4節 認知的評価と血行力学的反応
第5節 認知的評価の感情制御機能に関する検討課題
第3章認知的評価がネガティブ感情反応の喚起に及ぼす影響
第1節 従来の認知的評価研究の方法論的問題
第2節 ネガティブ感情反応の喚起に及ぼす認知的評価の影響(実験)
第4章認知的評価がネガティブ感情反応の喚起と持続に及ぼす影響
第1節 挑戦脅威モデルに基づく認知的評価の操作
第2節 言語報告を利用した認知的評価の感情制御機能の検討(実験)
第5章再評価がネガティブ感情反応の持続に及ぼす影響
第1節 ネガティブ感情の持続における再評価の機能
第2節 再評価がネガティブ感情反応の持続に及ぼす影響(実験)
第6章再評価がネガティブ感情反応の持続と反復に及ぼす影響
第1節 成功-失敗情報を利用した再評価の操作
第2節 再評価がネガティブ感情反応の持続と反復に及ぼす影響(実験)
第7章総合論議
第1節 認知的評価の感情制御機能
第2節 制御機能のさらなる解明に向けて
第3節 結び
手塚 洋介[テヅカ ヨウスケ]
著・文・その他
内容説明
本書は、認知的評価の感情制御機能について、精神生理学的手法を用いて検討した一連の実験研究の成果を纏めたものである。第1章は感情およびストレスに関する認知的評価理論の成り立ちと代表的な理論について、第2章は認知的評価の感情制御機能に関する代表的なモデルと心臓血管系精神生理学との関連性について、それぞれ研究史も踏まえて概観している。第3章から第6章には筆者らの実験結果を個別に示し、第7章を総合論議の場とした。
目次
第1章 感情の認知的評価理論
第2章 認知的評価の感情制御機能
第3章 認知的評価がネガティブ感情反応の喚起に及ぼす影響
第4章 認知的評価がネガティブ感情反応の喚起と持続に及ぼす影響
第5章 再評価がネガティブ感情反応の持続に及ぼす影響
第6章 再評価がネガティブ感情反応の持続と反復に及ぼす影響
第7章 総合論議
著者等紹介
手塚洋介[テズカヨウスケ]
博士(心理学)。2000年早稲田大学人間科学部卒業。2007年同志社大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程後期課程退学。大阪体育大学体育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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