モダン京都―“遊楽”の空間文化誌

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モダン京都―“遊楽”の空間文化誌

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  • サイズ 46判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779511660
  • NDC分類 216.2
  • Cコード C0025

出版社内容情報

漱石や谷崎らが訪れた宿、花街や盛り場の景観。文学作品や地図、写真等などをもとにモダン京都における遊楽の風景を再構成する。

序章 文学の風景を歩く



第一章 京の〈宿〉――《上木屋町》の文人たち

      一 御池大橋のたもとから

      二 席貸とは何か

      三 席貸の文人たち



第二章 席貸と文学のトポロジー

      一 「二人の独り者」の宿

      二 近代京都の旅館街

      三 文学作品のなかの席貸

      四 《祇園》周辺の宿



第三章 鴨川畔の山紫水明

      一 『暗夜行路』の宿

      二 歴史空間としての《東三本木》

      三 文人たちの宿



第四章 花街周辺の宴席文化――山猫・配膳・雇仲居

      一 《下河原》の山猫

      二 《真葛ケ原》の配膳

      三 席貸街の雇仲居

      四 変転する宴席文化



第五章 廓の景観と祭礼――《島原》の太夫道中をめぐって

      一 大門と見返り柳と

      二 《島原》の盛衰と太夫道中

      三 戦後の廓風景



第六章 祇園祭のねりもの――《祇園東》芸妓衆の仮装行列

      一 祇園祭と「ねりもの」

      二 近代期の断絶と復興

      三 戦後の再興と変革



第七章 鴨川納涼の空間文化史

      一 「納涼床」のある風景

      二 江戸期における四条河原の夕涼み

      三 明治期における納涼風景

      四 空間文化としての鴨川納涼



第八章 祇園はうれし酔ひざめの……――《祇園新橋》の強制疎開

      一 《祇園白川》の景

      二 枕の下はいずこ

      三 強制疎開の景観



第九章 「風流懺法」のあとさき――《真葛ケ原》の京饌寮

      一 京洛の漱石と虚子

      二 漱石、祇園に遊ぶ

      三 《真葛ケ原》の京饌寮



第十章 縁切りのトポスと「愛の空間」――安井金比羅宮とその周辺

      一 近松秋江の《安井》

      二 席貸街としての《安井》

      三 絶縁を攻囲する「愛の空間」



第十一章 紙屋川の料理茶屋――《平野》と《北野》のはざまで

      一 歴史空間としての平野門前通

      二 《平野》の巫女

      三 〈遊楽〉の系譜と空間



終章 〈地〉と〈図〉のあいだに





おもな登場人物一覧







加藤 政洋[カトウ マサヒロ]
1995年富山大学文学部卒業、2000年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現在、立命館大学文学部教員。主な著作に『敗戦と赤線――国策売春の時代』(光文社新書、2009年)、『那覇――戦後の都市復興と歓楽街』(フォレスト、2011年)などがある。

内容説明

漱石や虚子、谷崎らが訪れた“宿”、花街や盛り場の景観の変遷…文学作品や地図、写真などをもとにモダン京都における“遊楽”の風景を再構成する。

目次

文学の風景を歩く
京の“宿”―“上木屋町”の文人たち
席貸と文学のトポロジー
鴨川畔の山紫水明―“東三本木”の文人たち
花街周辺の宴席文化―山猫・配膳・雇仲居
廓の景観と祭礼―“島原”の太夫道中をめぐって
祇園祭のねりもの―“祇園東”芸妓衆の仮装行列
鴨川納涼の空間文化史
祇園はうれし酔ひざめの…“祇園新橋”の強制疎開
「風流懺法」のあとさき―“真葛ケ原”の京饌寮
縁切りのトポスと「愛の空間」―安井金毘羅宮とその周辺
神屋川の料理茶屋―“平野”と“北野”のはざまで

著者等紹介

加藤政洋[カトウマサヒロ]
1955年富山大学人文学部卒業、2000年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現在、立命館大学文学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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田中峰和

8
最初、京都の観光案内の本かと思って手に取ったが全く予想に反して、学術書であった。昭和2年に「文学の風景を歩く」で作成された「京都市明細図」に着目し、現在と比較して、その土地の建築用途を考察することで、街の成り立ちが浮かび上がるという視点を盛り込んだ珍しい手法の本。近松秋江の「二人の独り者」の一節に着目し、戦前の京都の街並みの描写を引用しながら、「花街周辺の遊楽」という斬新な切り口で京の各所の街のイメージを浮き彫りにしていく。他にも漱石や康成など文学の一節を引用しながら懐かしい京都を再現してくれる。2019/10/08

アメヲトコ

4
近代京都における特殊な旅館「席貸」を軸にして「遊楽」の空間を描き出そうとする試み。現在観光地となっているあの場所はそうであったかという発見が多い一冊です。基本的に分析は京都市明細図に依拠しているので、本書の読解にはネット環境(近代京都オーバーレイマップ)が必須。2017/08/03

katashin86

0
伝統を引き継いで今あるように見える京都、実はモダン=近代の到来に伴って新たな遊楽文化が形成され、それがまた形を変えて今に至る。2021/04/11

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