内容説明
「倫理学とはどんな学問か」「正義とは何か」―深いテーマをさらりと説いて、初心者も研究者も引き込まれる倫理学概論。ゆっくりと自由に語る倫理学。
目次
第1部 倫理学とはどのような学問か(倫理学とはどのような学問か;倫理の好きなひと/嫌いなひと、倫理学の好きなひと/嫌いなひと)
第2部 倫理(道徳)の基礎づけ(倫理(道徳)を自己利益にもとづけるアプローチ(1)―プラトン
倫理(道徳)を自己利益にもとづけるアプローチ(2)―ホッブズ
自然観と倫理観、ないし、形而上学と倫理学
倫理(道徳)を共感にもとづけるアプローチ―ヒューム
倫理(道徳)
倫理(道徳)を義務にもとづけるアプローチ(2)―カント
ひとりひとりの人間のなかにあって、ひとりひとりの人間を超越するもの
倫理(道徳)を幸福にもとづけるアプローチ(1)―ベンタム
倫理(道徳)を幸福にもとづけるアプローチ(2)―J・S・ミル
倫理(道徳)を幸福にもとづけるアプローチ(3)―ヘア)
第3部 正義をめぐって(正義と善;ロールズの正義論;リバタリアニズムの正義論;共同体主義によるリベラリズム批判;共同体主義の系譜をさかのぼる(1)―アリストテレス
共同体主義の系譜をさかのぼる(2)―ヘーゲル
討議倫理学による調停
正義とは異なる基礎(1)―正義の倫理とケアの倫理
正義とは異なる基礎(2)―責任という原理
正義概念の脱構築―レヴィナスとデリダ
倫理学と真理論)
著者等紹介
品川哲彦[シナガワテツヒコ]
1957年神奈川県に生まれる。1981年京都大学文学部卒業。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、関西大学文学部教授。哲学・倫理学専攻。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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