内容説明
四手井綱英が言い遺す、21世紀の森林づくり。森林生態学の先駆者、四手井綱英が、これからの日本のあるべき「もり」や「はやし」をどうつくっていくのか、四手井門下の研究者とともに貴重な提言を示す。
目次
はじめに―余生を駆り立てた山と森
第1部 望ましい「もり」や「はやし」の姿(日本の「もり」と「はやし」;近畿の「もり」;琵琶湖の山や川;東北地方の「もり」;ブナの「もり」;天然の巨木は取り戻せないか;外来種をどう扱うか―センペルセコイア;紅葉は北半球に多い;極北の国フィンランド)
第2部 これからの森林づくり(森林の働き;自然にまかせるか、手を加えるか;都市景観と自然;孤立化したブナ林の復元;亜高山帯林の取り扱い方;大風害を受けたトドマツ林―層雲峡の森;私の経験した二〇世紀の日本林業;ブナ天然林の危機;四手井家の庭の生き物たち)
第3部 四手井綱英という人(探検部長として;梅里雪山の遭難;四手井綱英を語る)