内容説明
多様な文化の側面から社会を逆なでに読み解くカルチュラル・スタディーズの原点と現在。知のリミットをゆさぶる13論稿。
目次
モバイルメディアの殻・繭・棘
「ここ」ではない「どこか」へ:都会と田舎をめぐる若者の物語を移動/越境から考える
奪い・奪われ・奪い返すスタイル:サブカルチャーとしてコギャルを読み解く
フレンチポップのなかのジェンダー構造:ラブソングにおける対抗的実践を読みとる
レズビアン存在の剥片化に抗して:『作りたい女と食べたい女』を読む
スポーツのファンダム:クルマ文化とF1
創られる理想、作られる身体:私たちはどのようにボディ・プロジェクトへと向かうのか
「黒い暴動」:移民たちはなぜ踊り始めたのか
『三つ目がとおる』と失われた過去の“場所”マヤ文明
オンライン空間の文化と社会参加:韓国におけるウトロ地区支援の一端
人と歴史をつなげる現代アート:現代在日コリアン美術を例に
文化の「遺産化・財化」に抗う文化実践:「内灘闘争―風と砂の記憶」展をめぐって
「カルスタ」を逆なでに読む:カルチュラル・スタディーズをゆさぶるために