目次
第1部 テクストをひらく:物語の読み方とその多様性(意識から無意識へ:夢・動物・おとぎ話;女同士の絆:ヘンリー・ジェイムスの『ねじの回転』と精神分析・クィア批評;“ポスト”フェミニズム理論:「バックラッシュ」とヒロインたちの批判精神;白と黒:『ハックルベリー・フィンの冒険』における人種の境界線)
第2部 理論をひらく:文学研究とその未来(読むことの文学:ド・マンの精読とアイロニー;「平成の三四郎」たちへ:グローバル時代の移住者として;作者の死と読者の誕生:受容理論と「ウェブ以降」の世界;「美感的なもの」の快楽と文学研究の現在)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
11
英米文学の視点から文学理論を教える。本書は文学批評の役目が二つに分かれている(「形式的な精読」と「文化、歴史、政治的アプローチ」)ことを指摘する。編者の木谷以外の著者は、主に後者のアプローチについて説明(精神分析、フェミニズム、クィア、人種、植民地主義)。それぞれ面白い一方で、やや「謎解き」趣味に、つまりテクストに書かれていない「真実」を暴きたがる傾向がある(あと精神分析を無批判に使用)。木谷はド・マンから脱構築的アプローチを解説。シンボルとアレゴリーからロマン主義を読み替える議論が極めて難しい。2019/08/08
tona
7
アツイ。若手研究者のアツイ思いがひしひしと伝わって来る。文学理論を学びはじめるにあたっては、持ってこいの一冊。2014/10/26
Shun'ichiro AKIKUSA
3
勉強になりました。執筆者陣のせいか、英米に偏ってはいる。2018/09/26
ノーマン・ノーバディ
1
いい本だけど、脱構築の章だけ難しさが突出してませんか笑?2021/01/26
よっちん
0
研究室2023/02/15