内容説明
動物物語の中で活動する動物たちはいずれも天から降って湧いたわけではない。動物たちが主人公になるに至った背景を探ると、そこには、偶然や日常的な些事、インスピレーション、創作上のテクニック、詩的ファンタジーなどが潜んでいる。
目次
子犬のダーシェンカ―カレル・チャペック
子鹿のバンビ―フェーリクス・ザルテン
クマのプーさん―A.A.ミルン
ロバのプラテーロ―J.R.ヒメネス
白鯨のモービィ・ディック―ハーマン・メルヴィル
キャッツ―T.S.エリオット
蜜蜂マーヤ―ヴァルデマール・ボンゼルス
ドリトル先生の動物たち―ヒュー・ロフティング
犬のバウシャン―トーマス・マン
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち―リチャード・アダムス〔ほか〕
著者等紹介
グリーザー,ディートマー[グリーザー,ディートマー] [Grieser,Dietmar]
作家・文芸評論家。1934年ドイツ・ハノーファー市生まれ。1957年以降ウィーンに在住。1977年にオーストリア国籍を取得。アイヒェンドルフ文学賞やオーストリア学芸栄誉賞など多くの賞を受賞している
宮内俊至[ミヤウチトシユキ]
1946年東京生まれ。新潟大学名誉教授。現代ドイツ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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