内容説明
古典文学作品から日本の食文化を探る。
目次
酒と菜と魚―和歌の表現との関わり
恋と食と―王朝女流文学の規範意識から見る
瓜と日本人
『六条葵上物語』からみる室町後期の擬人化された物語
『伊勢物語』から『料理物語』『仁勢物語』へ―「食」の文芸化と商品化を通して
東寺九条の水入菜は―『類船集』の「蕪」をめぐって
「瓜茄子」考
錦木・海苔飯・蜆汁―狂俳句をとおして探るイメージ
芭蕉の食膳―晩年の深川と伊賀の月見
食べる牡丹から観る牡丹へ―蕉門の牡丹狂騒曲
井原西鶴作品にみられる食文化―『万の文反古』を中心に
浮世草子『風流酒吸石亀』にみる酒席と食
cにみる『即席料理』
芝居のなかの食材―おもてなし料理と食材尽くし
文久二年(一八六二)の麻疹流行と食物―麻疹絵が示す食養生