出版社内容情報
シュルレアリスムの霊感を与えて23歳で自殺した伝説の異才が残した著作をはじめて訳出、自殺アンケート、架空の自伝を併載。
内容説明
シュルレアリスム誕生の霊媒者にして永遠の反抗者、23歳で自殺した伝説の詩人ジャック・ヴァシェ、100年目に降臨。『戦時の手紙』初の全訳、「シュルレアリスム革命」収録の「自殺に関するアンケート」初訳、訳者による“死後の自伝”「ジャック・ヴァシェの召喚」を集成。
目次
戦時の手紙1915‐1918
自殺に関するアンケート―「シュルレアリスム革命」誌2号1925年バンジャマン・ペレ ピエール・ナヴィル編集
ジャック・ヴァシェの召喚(原智広)
著者等紹介
ヴァシェ,ジャック[ヴァシェ,ジャック] [Vach´e,Jacques]
1895年9月7日生まれ。ユーモアというシュルレアリスムの本質と呼ぶべき概念を提唱。同時にシュルレアリスム、ダダの先駆者でもある。ブルトンやアラゴン、フランケル、デリアンに宛てた手紙の他、詩「蒼白なアセチレン」と短編小説「血濡れの象徴」を唯一執筆する。阿片の大量摂取により23歳で自殺
原智広[ハラトモヒロ]
1985年生まれ。中卒。作家、翻訳家、脚本家、映画制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
3
戦時の手紙1915-1918(ジャンヌ・デリアンの証言、アンドレ・ブルトンの証言、手紙、小説 血濡れの象徴、詩 蒼白なアセチレン)、自殺に関するアンケート(シュルレアリスム革命誌2号1925年)、ジャック・ヴァシェの召喚(原智広)、ジャック・ヴァシェ年譜、ジャック・ヴァシェに関する書籍。ジャック・ヴァシェは手紙に書く。「私は常に平穏でいることを好まない」!「私は芸術にも、芸術家どもにもうんざりだ」!「私は神に怒り狂っているのだ!」。原智広さんはジャック・ヴァシェを自らを憑代として降霊させる。テンション高っ2021/03/03