内容説明
球界の常識は一般社会の非常識。わかりそうでわからない日米野球文化の摩擦や、呆れるほどの貪欲さのMLBビジネスも含め、メジャーリーグ通サラリーマンがぶった切る。裏事情がわかればもっと面白いNPBとMLB!
目次
第1章 どうしてプロ野球は儲からないのか?(どうしてプロ野球を「儲からない事業」と捉えるのか?;どうして試合が組まれない日があるのか? ほか)
第2章 地球の裏側に野球によく似たスポーツがあった(ワシントン監督は言った「ダル、謝るな!」;選手を守るMLB監督、ボロクソのNPB ほか)
第3章 「全世界で完全勝利せよ!」は貪欲か(「年俸が高くなりすぎたからチケットも高くなった」はウソ;球宴開催権をめぐる政治経済学 ほか)
付録 「バイオジェネシス・スキャンダル」とは何か(バイオジェネシス事件の勃発;ブラウン処分と広まる波紋 ほか)
著者等紹介
豊浦彰太郎[トヨウラショウタロウ]
1963年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。某外資系企業会社員兼野球ライター。2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ふらぬーる
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◼︎プロ野球が毎日開催されるように日程を組むことは広告料金換算値の観点から重要。メジャーリーグはそうしている◼︎オールスターのファン投票締切を一ヶ月も前にすることはプロモーションの点で疑問◼︎メジャーではオールスターはビッグビジネス。直接的売上げはMLBに入るが、副次的利益を開催地球団にもたらし、地元経済に6千万ドル超の収益をもたらす◼︎MLB機構では重要な政策決定に全オーナーの4分の3以上の承認が必要。従ってコミッショナーがMLB機構を掌握する上で、不満・反乱分子となりやすい弱小球団をケアする必要がある2014/10/18
Taka Taniya
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著者のブログのファンです。タイトルからMLBをネタにした経営本と連想してしまうが、さにあらず。球界全体の動向をグローバルな金勘定視点から解説している。タイムリーなネタも多く著者のMLB愛満載の本だ。時々挟まれるコラムで、外資系ビジネスにおける日本人の立ち居振る舞い方について(著者は現役の外資系ビジネスマン)の寸評は背筋が伸びる思い。様々な方に手に取ってほしい良書。2014/09/02
Yuichi Saito
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★★★2014/08/14
Sugiwoggie
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ビジネスマンの視点というよりは、MLBの視点から見るという方がしっくりきます。一スポーツマネジメントのことが深く書かれているのを期待しましたが、そうでもなかったです。2021/12/11
吉竹下真弘
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ビジネスの観点というよりは、日米の野球とベースボールの文化の違いやMLBの裏話など、MLB好きとして純粋に十分に楽しめる内容です。 僕は結構古くからのMLBファンですが、それでも結構知らないことがありました。MLBの知識を深めるにはおすすめの一冊です。2019/01/16