内容説明
十九世紀フランスで、「男装の麗人」「恋多き女」として知られ、常に文化の中心にいたジョルジュ・サンド…。本書では、サンドという一人の女性作家が書いた小説や手紙などを通して、音楽史へ多大な足跡を残した四人の音楽家たちを浮かび上がらせ、サンドが作品中でたびたび表明した「音楽こそが最高の芸術である」という思想について考える。
目次
序章 音楽の力
第1章 同志リスト
第2章 天才の苦悩ベルリオーズ
第3章 天才の栄光マイヤベーア
第4章 恋人ショパン
終章 サンド作品中の音楽家像
著者等紹介
坂本千代[サカモトチヨ]
高知県出身。東京大学大学院仏語仏文学博士課程中退。リヨン第2大学で文学博士号取得。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専攻:フランス文学、フランス文学論
加藤由紀[カトウユキ]
大阪府出身。大阪大学大学院文学研究科博士課程前期(修士)芸術学(音楽学)専攻修了。大阪芸術大学で芸術文化学博士号取得。大阪音楽大学講師。専攻:音楽学、西洋音楽史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
5
ジョルジュ・サンドと彼女と関わった四人の音楽家たちとの関係をまとめた本。サンドとショパンの関係は有名だし、リストとの交流はマリー・ダグーの本でちらっと出てきたけど、他の二人は全然知らなかった。(純粋なネームバリューでもちょっとマイナーだと思う)題材は興味深かったんだけど、ちょっと研究書っぽくて読みにくかった。巻末にサンドの著作の紹介がのってたのが良かった。けっこう邦訳されていない作品があって、読んでみたくなったのも訳されてなくて残念。2014/01/07
石ころ
1
音楽に詳しくないせいかあまり楽しめなかった。とりあえずジョルジュ・サンドの作品を今度読みたいかも。2014/07/04