白人になれない白人たち―中欧の反リベラリズムとレイシズム

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白人になれない白人たち―中欧の反リベラリズムとレイシズム

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779130205
  • NDC分類 316.834
  • Cコード C0022

出版社内容情報

〈リベラル〉に反旗を翻す白人たち――
何が〈中欧〉の人々を憎悪に走らせているのか?

2014年に「非リベラルな民主主義」を高らかに宣言したハンガリーのオルバーン首相。その理念は米国のトランプやロシアのプーチンとも共鳴し、強権的政治が世界に広がりつつある。中欧は反リベラル現象の震源地なのか? 中欧出身の文化人類学者が、民主主義の危機の背景にある「白人」間の人種差別(レイシズム)を解き明かす衝撃作。

「いろいろなことが中欧ではひどい状態になっているし、西欧のほうがよい状態だということは僕も認める。でも僕が本当に言いたいのは、西欧のほうが「それほど」よいとは言えないということ。そしてもし、中欧のほうがよくないとしたら、それは西欧にも責任の一端があるということだ。」(「まえがき」より)

内容説明

“リベラル”に反旗を翻す白人たち―何が“中欧”の人々を憎悪に走らせているのか?2014年に「非リベラルな民主主義」を高らかに宣言したハンガリーのオルバーン首相。その理念は米国のトランプやロシアのプーチンとも共鳴し、強権的政治が世界に広がりつつある。中欧は反リベラル現象の震源地なのか?民主主義の危機の背景にある「白人」間の人種差別(レイシズム)を明るみに出す衝撃作。

目次

序章 人種、非自由主義、中欧
第一章 こうして東欧人はあまり白人でなくなった
第二章 こうして中欧人は東欧人になった
第三章 こうして中欧人は何度も中欧人になった
第四章 中欧―「半分だけの真実」と事実
第五章 最後の白人男性―白無垢な中欧
第六章 「東欧人は恥を知らないのか?」―中欧における反ユダヤ主義、レイシズム、同性愛嫌悪
第七章 拒絶された模倣―西欧はなぜ中欧に東欧のままでいてほしいのか
第八章 「我々は植民地にはならない!」
第九章 スラヴィア・プラハ対グラスゴー・レンジャーズ―あるサッカーの試合を教訓に
終章 移民がやって来るとき

著者等紹介

カルマー,アイヴァン[カルマー,アイヴァン] [Kalmar,Ivan]
1948年、プラハ生まれ。旧チェコスロヴァキアで育ち、北米に移住。ペンシルヴェニア大学を経て、トロント大学で修士号と博士号(人類学)を取得。現在、トロント大学人類学部教授および同大学ムンク国際問題公共政策大学院ヨーロッパ・ロシア・ユーラシア研究センター所員。本書が初の邦訳となる

加藤恵津子[カトウエツコ]
国際基督教大学教養学部教授。カナダ・トロント大学博士(人類学)。文化ナショナリズム、アジアニズム、英語圏中心主義、ジェンダーの視点から、日本・日本人、およびその表象を批判的に研究

神原ゆうこ[カンバラユウコ]
北九州市立大学基盤教育センター教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。スロヴァキアとハンガリーを調査地とし、政治的価値観と実践について文化人類学的研究を行う

坂田敦志[サカタアツシ]
一橋大学大学院社会学研究科特別研究員。同大学院博士後期課程修了。博士(社会学)。1989年以降のチェコの政治的言説の変遷について、文化人類学的研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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穀雨

8
中欧にルーツを持つカナダ人人類学者が、近年の中欧諸国にみられる「非リベラルな」政治体制の背景を考察した本。いつまで経っても西側諸国から対等なパートナーとして認められないといったフラストレーションなどは、著者ならではの視点でなるほどと思った。一方、全体を通して中欧は他の東欧地域とは違うという点を強調しているが、訳者も指摘しているように、これは著者が批判している西欧の中欧に対する蔑視やステレオタイプとややもすれば同種のものではないかと思った。2025/05/05

Go Extreme

2
中欧・東欧の人種的・社会的背景: 移民や他民族に対するレイシズム存在→「白人の特権」が強調される傾向 非リベラルな政治運動の: 「多数派支配型民主主義」→ポーランドやハンガリー・司法の独立脅かれる 指導者・歴史を利用し政治操作→EUと対立 人種的差異: 西欧と同等の「白人」を求める⇔他民族との平等受け入れにくい 人種的差異←資本主義による経済的・社会的影響 社会的緊張: ヘイトスピーチや難民問題→社会の分断←政治家が助長 東欧諸国・歴史的過ち(特にホロコースト)と向き合えず、人権問題への理解が妨げらる2025/02/09

takao

1
中欧(ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー)2025/02/09

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