光の護衛

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光の護衛

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779128691
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

疎外された者の絶望と孤独を優しく照らし、
現代社会に問いかける小品集

私たちは生きるのに精一杯で、誰かの痛みに関心を持つことは難しい。でもその痛みはいつか自分に降りかかるかも知れない。困難な時代に痛みが弱者に集中せずに、分散して和らぎ健やかな社会へと向かうには、「他者」の痛みに寄り添う営みが必要だ。無関心は残酷さにも気付けないが、誰かに救われた記憶は、また誰かを救う。傷ついた記憶すべき人々を忘却から引き戻し共感へと引き寄せる、優しくも力強いこの短編たちが誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす一筋の光になることだろう。

内容説明

著者チョ・ヘジンが二〇一三年から二〇一六年までに発表した九つの短篇を収録した本書。傷つき忘却される人びとを記憶し続けなければならないという作家の切実な思いは、優しくも力強い言葉に乗って誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす、ぬくもりに満ちた一筋の光となるだろう。

著者等紹介

チョヘジン[チョヘジン]
1976年ソウル生まれ。2004年「文芸中央」新人文学賞で登壇。シン・ドンヨプ文学賞、文学トンネ若手作家賞、ムヨン文学賞、イ・ヒョソク文学賞など受賞。多くの作品が「他者」に目を向け、疎外された者の痛みに対して傍観するのか共感し連帯するのかを読者に問いかけている

金敬淑[キムキョンスク]
1972年生まれ。在日三世。ハングル教室講師。2020畷、韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイティ

28
「個人が直面する歴史的暴力の視座から描かれた9つの短編集」とのことだが、詩的な表現力と描写ゆえに、重厚な物語として純粋に胸というが息が詰まる。具体的なシチュエーションでも、個人にフォーカスされているためか、主観と客観が入り混じる不思議な感覚。韓国文学らしく、厳しくやや難解だが、一筋の光を感じる瞬間がある。続けて読んでいたらしんどくなったが、日にちをおくと不思議とすんなり入り込めた。それくらい、無意識にのしかかってくる何かがある作品だったのかもしれない。 2023/10/21

鈴木拓

24
愛の反対は無関心だと聞いた。大きな事件ばかりに目が行くか、そのことによって傷ついた一人一人にはほとんどの人が気づかない。いや、見ないふりをしているのだ。ここに収められた短編には、我々が意図的に無視することを決めて生きている人々の姿が描かれている。こうした視点を持つ著者の物語は素晴らしい。そして、物語の構成と合わせて心を揺さぶる表現力。翻訳も素晴らしいのだろうが、原文を理解することができたらその価値がよりわかるのかもしれない。著者の作品はもっと読んでみたいと思った。2023/07/31

星落秋風五丈原

19
静謐な印象の作品ですね。2023/05/11

鈴木 千春

8
図書館でフト目にした。 「最近、韓国人女性作家が注目」がよぎり借りた。 まず、表題作をよんで 物語in物語? 主人公、語り部の内面変化で綴られている事に慣れなかった。 短編集なので、それぞれ、歴史的な事件の裏にある一人ひとりの葛藤や苦悩を描写、追っている事が解った。 一人ひとりの心のありようがフィードバックして、また世界の歴史を創っていく。 そんな事がさり気なく描かれている。 確かに、人の心の動きはこんなにも複雑なのか。 自分だけが、日々複雑に思考飛びながら暮らしているとの思いは、いかに傲慢か思い知った。2023/07/21

フランソワーズ

7
社会から弾き出され、孤独に沈む人々。政治や戦争といった、理不尽な大きな渦に飲み込まれた人々。そんな不遇の人たちの焦点を当てた短編集。ただ翻弄されるだけではない、彼らの人生の中に何かしらの「光」がある。その光は眩い希望のようであり、憐れむだけでなく、共に手を携えようと鼓舞する。お気に入りは『翻訳のはじまり』、『モノとの別れ』、『散策者の幸福』、『小さき者たちの歌』です。2023/11/15

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