出版社内容情報
疎外された者の絶望と孤独を優しく照らし、
現代社会に問いかける小品集
私たちは生きるのに精一杯で、誰かの痛みに関心を持つことは難しい。でもその痛みはいつか自分に降りかかるかも知れない。困難な時代に痛みが弱者に集中せずに、分散して和らぎ健やかな社会へと向かうには、「他者」の痛みに寄り添う営みが必要だ。無関心は残酷さにも気付けないが、誰かに救われた記憶は、また誰かを救う。傷ついた記憶すべき人々を忘却から引き戻し共感へと引き寄せる、優しくも力強いこの短編たちが誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす一筋の光になることだろう。
内容説明
著者チョ・ヘジンが二〇一三年から二〇一六年までに発表した九つの短篇を収録した本書。傷つき忘却される人びとを記憶し続けなければならないという作家の切実な思いは、優しくも力強い言葉に乗って誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす、ぬくもりに満ちた一筋の光となるだろう。
著者等紹介
チョヘジン[チョヘジン]
1976年ソウル生まれ。2004年「文芸中央」新人文学賞で登壇。シン・ドンヨプ文学賞、文学トンネ若手作家賞、ムヨン文学賞、イ・ヒョソク文学賞など受賞。多くの作品が「他者」に目を向け、疎外された者の痛みに対して傍観するのか共感し連帯するのかを読者に問いかけている
金敬淑[キムキョンスク]
1972年生まれ。在日三世。ハングル教室講師。2020畷、韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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