出版社内容情報
雑誌「国華」「浮世絵」「芸術新潮」等に発表された「浮世絵」をめぐる論考を1冊にまとめる。本書は、1985年に刊行された『江戸美術考現学』(画文堂)の増補改訂新版である。
内容説明
本書は浮世絵専門誌「浮世絵」の版元、画文堂から出版された『江戸美術考現学』を34年の歳月を経て再編集し、訂正・加筆等を行って出版したものである。今回の出版では未収だった幕末から明治という波瀾の時代を駆け抜けた人物に纏わる論文(「中居屋重兵衛」「鵜飼玉川」「松木平吉」)を収録した。
目次
1 浮世絵版画が辿った運命
2 師宣史伝の章
3 広重周辺の章
4 北斎周辺の章
5 浮世絵外伝
6 絵馬大事
7 江戸幕末から明治へ
著者等紹介
仁科又亮[ニシナユウスケ]
1934年(昭和9年)、東京生まれ。美術史家。69年千葉県教育委員会に入り、上総、安房博物館を経て菱川師宣記念館創設に尽力し、85年同館初代館長。88年千葉県立総南博物館長、89年千葉県立安房博物館長、91年千葉県立上総博物館長を経て、東京工芸大学大学院教授を歴任した。未調査の美術文化の開拓者として活躍、特に浮世絵研究を中心とする江戸美術の史的展開や幕末期の埋もれた史話の発掘等を各雑誌・新聞に発表・寄稿すること多数。長野県須坂市田中本家博物館顧問、元美術評論家連盟会員、元国際浮世絵学会理事
谷口公逸[タニグチコウイツ]
1952年(昭和27年)東京新宿区生まれ。大相撲史研究者、浮世絵蒐集家、編集者。相撲趣味の会会員。77年PHP研究所入社。国際本部にて英文書籍・雑誌の編集制作に三十年余り従事、研修セミナー、電子書籍事業を経て2016年退職。フリーランスライターとして大相撲史に関する執筆・講演に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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