出版社内容情報
ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。
村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。
【目次】
はじめに「日本」の村上と「惑星」のムラカミ
?翻訳?
第1章 ヨーロッパに浮かぶ二つの月
第2章 村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳
第3章 一九八五年の「相棒」とは誰だったのか
?歴史/物語(hi/story)?
第4章 『海辺のカフカ』における時空
第5章 村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造
?海外作家?
第6章 『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線
第7章 ここは僕の場所でもない
?紀行?
第8章 村上春樹の紀行文と小説における相互影響について
第9章 『ノルウェイの森』誕生の地 ローマ・トレコリレジデンス探訪記
第10章 『海辺のカフカ』を歩く
?村上春樹関係年譜?
おわりに 加藤典洋「的思考」と村上/ムラカミ批評の未来
内容説明
ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。
目次
翻訳(ヨーロッパに浮かぶ二つの月―村上春樹『IQ84』を翻訳すること;村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳;一九八五年の「相棒」とは誰だったのか―短編「パン屋再襲撃」の翻訳をめぐって)
歴史/物語(hi/story)(『海辺のカフカ』における時空―少年Aをめぐる方法としての歴史性;村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造)
海外作家(『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線―初期三部作に刻まれたジャック・ロンドンの痕跡;ここは僕の場所でもない―フィッツジェラルドからチャンドラー、そして村上へ)
紀行(村上春樹の紀行文と小説における相互影響について―なぜ『多崎つくる』は名古屋にもフィンランドにも「行かずに」書かれたか;『ノルウェイの森』誕生の地ローマ・トレコリレジデンス探訪記―村上春樹『遠い太鼓』から探るローマで誕生した意味;『海辺のカフカ』を歩く―舞台としての香川・高松)
著者等紹介
小島基洋[コジマモトヒロ]
京都大学教授
山〓眞紀子[ヤマサキマキコ]
日本大学教授
〓橋龍夫[タカハシタツオ]
専修大学教授
横道誠[ヨコミチマコト]
京都府立大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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